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第40話 面倒くさくてすみません(2ヶ月前、20)

「責任とってよ」 と、龍ヶ崎。 つかんだままのオレの手を、でかいアレにグイグイとおしつけてくる。 なんで、この人の勃ってんの? 勃つようなこと、してないし。 ちょっと濃い目のキスしただけよ? そのくらいて、マックスになっちゃうもん? 禁欲でもしてたの? ない、ない。 ありえない。 いつも、きれかわいい子たちに囲まれてるから、この人。 オレの顔がエロいと言ったけど、 顔を見たぐらいで大きくなる? 特別な感情を持ち合わしていなくても、たちぱっなしの他人のアレを見て、興奮しちゃうような変な人? 龍ヶ崎には、ケツを掘られるところを助けてもらった恩がある。 放置せずに、ここまで連れてきてもらった。 たしかに、迷惑はかけた。 でもね、 だからって、オレが龍ヶ崎の性欲処理をする。 そんな必要があるのか? 「に・か・い・も、イかしてあげたでしょ」 と、龍ヶ崎。 「…………」 2回もって。 大事とこに巻かれたハンカチをはずしたのと、 膝でぐにゃぐにゃしただけじゃんか。 たいして労力は使ってない、 と思うけどなぁ。 「……手でいいよな?」 と、オレ。 布ごしに龍ヶ崎のをにぎった。 「すごっ……」 思わず、声がでた。 だって、かなりの質量なんだもん。 龍ヶ崎に無言でみつめられ、 「口で」 「ムリっ!」 オレは即答した。 「いつもしてるでしょ」 と、龍ヶ崎。 オレは首をぶんぶんと横にふって否定した。 どっちかというと、されるほう。 そりゃあ、気分がのればオレからするときもあるけど。 オレが淡白なんじゃなくて、相手の子が積極的なんだってば。 龍ヶ崎はおっきなため息をついた。 「タチのくせに、受け身って。……あんたって、本当に面倒くさい」

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