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第44話 カナリノ醜態ヲサラシタト思ウ(2ヶ月前、24)※

唇をふさがれたまま、仰向けに押し倒された。 龍ヶ崎は精液まみれの掌で、 オレのカウパーでヌルヌルのアレを、 ぐちゅりぐちゅりとしごいていく。 卑猥な音に聴覚まで犯されていった。 頭がおかしくなるほど、 すごく気持ちがいいけど、 もうもう息苦しくて、弱々しく首をふった。 唇がすうっと、離されて、 やっと呼吸がらくにできた。 荒い息使いのあいまに、喘ぎ声が混ざる。 イきそうなのに、イけない。 短時間に立て続けに射精したせいで、 なまじの刺激では弾けることができず。 「……るぅ、ざ…も、らだぁ……いき…らい。もっ……さわっ、っ……」 「……っ」 龍ヶ崎が喉を鳴らした。 アレのくぼみをグリグリといじられ、 指先を入れられ、ひろげられ、 「ひっ、やあぁ……」 悲鳴をあげて、吐精した。 全力疾走したあとみたいに肩で、はぁはぁと息をした。 独特の匂いが、雄臭さが部屋に充満していく。 足を開かされて、 体がビクっとはねた。 生暖かいものが、お尻にぬられていく。 うしろの穴に指を入れられた。 「ひっ……」 喉から声がもれた。 「……ヒクヒクしてる」 「りゅ、やだぁ…」 泣きをいれて、龍ヶ崎にしがみつく。 長い指がゆっくりと奥に入ってきた。 痛みから、涙がずっとこぼれている。 龍ヶ崎が頬にキスをおとし、 「痛い?」 と、きき、 オレがうなづいたら、 「ごめん、がまんして」 狭くてきついところを、指が動く。 強張った体から力が抜けなくて、 痛みがますけど、 なのに、 気持ちがよくて。 無意識に腰がゆれた。 龍ヶ崎の指が曲げられたとき、 「ひぁんっ」 強烈な気持ちよさに、高い声がでた。 すぐにでも、 イってしまうほどの直結した感覚。 今までに感じたことのない快感だ。 そこばかり、いじられて、 「……もう…らめぇ」 イけそうなのに、イけない。 ばらばらとお尻の中で、龍ヶ崎の指が動く。 何本の指が入れられているか、わからないが、中の圧迫感が半端なかった。 気持ちがいいのに、イけないのが辛くて。 オレは自分の手でアレをしごく。 その手をはずされ、 「……やぁ」 「これ以上、イくと、飛んじゃうよ?」 「……りゅ、は…ぶっとん、ら……オレ、見たくにゃ…いの?」 龍ヶ崎の眉間にしわがよった。 そして、舌打ちした。 「……あんたって、ほんと最悪だな」 ケツの穴に指を何本も入れられて、 自分でアレをしごき、 赤く腫れた乳首をいじられ、 龍ヶ崎にキスをねだって、 体をひくひくとふるわせ、 足先を突っぱらせ、 どこもかしこも性感帯になったように、 欲望にまみれた。 身体中が熱くなって、何も聞こえなくなり、頭が真っ白になる。 オレは最高級の射精を味わった。 オレは頬を軽く叩かれて、うっすら目を開けた。 体がびくっびくっと痙攣していた。 目の前にいる龍ヶ崎が何かしゃべっているけど、耳に入ってこない。 もう、 目を開けていられなくて、閉じた。 充足感と倦怠感に疲労が加わって、眠気が一気におそってきた。 龍ヶ崎に頭をなでられ、髪をすかれた。 さわりかたが、とても気持ちよくて、眠りをさそった。 やさしくさわるんだな、 と、意外性に驚いた。 このあと、 このまま、寝落ちした。 それなら、なんの問題もなかったんだけど……。 オレは処女だったのに、 アイツは容赦なし責めやがった。 意識をなくしたオレを、たたき起こし、 何度も何度もセックスをしたんだよ、 龍ヶ崎はっ! 風紀副委員長さまは、 とんだ鬼畜野郎だった。

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