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日置くんはコスってほしい9

柱にもたれてちょっとだけ足を開くと、さらに勢いづいて日置(ひおき)がさわってくる。 ハァハァと高ぶる日置の吐息に、チチチ…と耳に心地いい鳥のさえずりが混じった。 景勝地でもある庭園のどかな午後。 だけど畳の上には、淫靡な空気が満ちていた。 やっぱり日置はイブにはヘタレだ。 まだオレにキスをしようとしてはやめ、自分の唇を軽くかんだり舐めたりを繰り返している。 そのせいで、ただでさえ誘うようだった唇が、さらにエロくぽってり艶めいてきた。 …こんなに物欲しげな唇。 たまらなく美味しそうだ。 一旦そう思うと、もうそれ以外何も考えられなくなって、くっと日置の顎を持ち上げて唇に舌を這わせていた。 ピクンと日置が跳ねて、少し逃げた。 なんだよ。 チンコ舐めたがるクセに、キスはイヤなのか? ていうか、さっきは自分の方がキスしたがってたくせに。 顎をしっかり掴んで、少し強引にキスをした。 「あ…ふ…イブちゃん…いいの?」 目を潤ませて日置が聞いた。 「何が?」 「俺なんかと…キス…しちゃって」 これからチンコ舐めようってヤツが、何言ってんだ。 「イヤだった?」 「まさか…!うれしい」 日置が恥ずかしそうにオレの首に顔を埋めた。 ……なんだ、この乙女な反応は。 ピュア過ぎてちょっと…。 いや…とにかく日置、キャラにあわないピュアな反応はやめろ。 超かわいい…!! って思っちゃうだろ。 「サツマは…したことあるの?」 「何を?」 「だから…今までも、他の人の…舐めたりしたこと、あったワケ?」 オレの言葉に日置がフゥッ!と息を詰めた。 「その…俺…ないんだ、全然…まったくこういうの。だから下手だったらゴメン」 すごく申し訳無さそうに言うけど『365日、毎日欠かさず一本はしゃぶってるよ!』とか言われるより全然いい。 てか、安心した。ピュアぶってるわけじゃなくて、やっぱ男相手は初めてだからガチで緊張してるんだな。 安心ついでにもう一度、今度はゆっくり深くキスをした。 唇の間から、ふ…ふ…と興奮気味な日置の息が漏れる。 ん…キスだけで…けっこうキモチイイ。 てか、こんだけ興奮してるから日置のほうからグイグイ来るのかと思ったけど、オレのなすがままになっちゃってる。 ……やっぱ、日置…かわいい。 てか、日置、ちょっとキスに夢中になり過ぎだ。 「サツマ、手が止まってる」 「あ…ごめん」 はふっと息を吐いて日置が手を動かし始めた。 でも、もういいや。 「サツマ、オレの…出して。まだサツマほど元気にはなってないけど、でも、頑張ったご褒美」 …って、単にもう日置に舐めさせたくなっただけだけど。 日置はちょっと感極まった様子でオレの前に膝まづいて、股間にほおずりしてから下着に手をかけた。 ……おいおい、緊張し過ぎだ。 早く脱がせろよ。 「あふ…っ」 脱がせやすいようにスカートを持ち上げたら、日置があきらかに興奮を増した。 …やっぱスカートをまくるのが、日置の萌えツボなのか。 しかし、そろそろとゆっくり脱がせるのはやめてほしい。 ……ああ、もう。 「サツマ…早く…恥ずかしいし、くすぐったいよ」 「う…っっはっ『早く♡』とかっ。う、うん」 早く脱がせろって言ってるのに、でれでれとだらしのない顔をするばかりだ。 ポロンとオレのモノが下着からこぼれた。 とたんに、日置が顔を背けた。 くっっ…この野郎。 やっぱイヤなのかよ。 地味にダメージをうけた。 まだソロソロと下着を下ろしてる日置の手をクッと掴んだ。 「無理しなくていい。やっぱ、直接見たらイヤだったんだろ」 「えっ!? な、なに?なにが?」 日置が慌ててる。 その頬をなでた。 「見れないくらいイヤなのに、無理しなくていいから」 「無理ってなに?見れないって…そりゃ…だって、こんな目の前にイブちゃんのがあったら…は…は…恥ずかしいだろ。…目、そらしたのがダメだった?俺、やっぱ、ダメ?」 オレを見上げながら必死に訴える。 えーっと、オレのを間近で見て照れてたってことか? 思わずニッと笑ってた。 熟れたようにプルンとなっている日置の唇を、指でそろりとなぞる。 そのまま口の中に差し込んでしゃぶらせ、柔らかな舌に指を絡めて遊んだ。 「サツマのこのエッチな唇の隙間にオレのモノが入ってくんだね。ご褒美…受け取って。イブを気持ちよくして」 日置が吸い寄せられるように、オレのモノに口を近づけた。 けど。 ………ああ、もう。 またか。 その距離で止まるのかよっ。 コイツ、ほんとじらす。 多分、恥ずかしいとか、ドキドキするとかそんな事で躊躇してるんだろう。 「お口に、入れたかったんじゃないの?要らないなら……」 慌てた日置が、オレに最後まで言わせずに、パクっとチンコをくわえた。 …っていうか、いきなりそんな根元まで…。 まだ完勃ちじゃないから、顔を茂みに埋もれさせてくわえ込んでる。 必死で健気だ。 う…うあ…。 温かくヌメヌメとした感触につつまれ、力が抜けるような、だけど突き上げられるような高揚感がある。 膝まづいた日置がオレを見上げながら、深くくわえ込んだモノをチュ…チュ…と吸い上げてく。 …あ、あ。 日置の口にホントに入ってるんだな。 「ひお…サツマ、くわえたまま前後に動かして」 ん…ズルズルと口内で擦り上げられて気持ちいい。 けど、それ以上に…日置の口からオレのチンコが出入りしてる…この眺め。 はぁ…マジか…。いや、マジだ。 ちょっと不安げにこっちを見てる。 「気持ちいいよ」 そう言って頭を撫でると、日置が嬉しそうに瞳を揺らした。 「もう少し、早く動ける?」 そう言うと、小さく頷く。 「ん…ん。はむっ…。んむっ…」 「上手。スゴイ、気持ちいい。…サツマ」 ちょっとぎこちない動きで、必死にオレを気持ちよくさせようとしてるところを見ると、その感触以上の快感が走る。 「あふ…イブちゃん…ホントに俺、気持ち良くできてる?」 そんな可愛らしいことを言うので、撫でていた頭を軽く押さえて、口の中をグポグポと突き上げた。 さっきより固くなったモノが日置の口をかき混ぜる。 「ほら、わかる?サツマがこんなにしたんだよ?」 そう言うと、くわえたままウンウンと日置が頷く。 太さはそうでもないけど、やや長めのモノで突き上げられて、きっと苦しいだろうに、必死で深くくわえようとしてくれている。

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