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日置くんはコスってほしい11
「なんで、オレに触られるのヤなんだ?」
「……それは……その……。俺……わかってるから……。ラブちゃんが俺にこんなことさせてくれるのって、旅の恥はかき捨てっていうか、もう、俺に会わないってわかってるからだろ?」
「…………」
「俺がそこに付け込んだんだし、だから、いいんだ。それはわかってる。そうじゃなきゃさわらせてもらえなかったはずだし、むしろラッキーだと思ってる。けど、俺は……ラブちゃんが好きだから」
「好きなんだったら、余計にさわって欲しいんじゃないの?」
「さわって……欲しいけど、そしたら、忘れられなくなる。今だって……このあと、しばらく引きずると思う。それでも、ラブちゃんにふれさせてもらえたことは、幸せな思い出にできる。けど、俺の身体にまでラブちゃんの思い出を刻まれたら。何度も思い出してつらくなりそうだから」
日置が畳を睨んでうつむいている。
たしかに、日置の言う通りだった。
オレは、どうせ『イブ』は『サツマ』にはもう会わないからって思ってた。
そして日置もそれをわかってるって感じてた。
けど、『わかってるから』っていっても、考えに感情がついてきてくれるとは限らないってことか……。
「わかった。じゃ、オレはさわらない。サツマがオレのこと、気持ちよくして?」
日置が少しホッとしたような顔をして、再び近づいてきた。
「でももし、このツアーの後にサツマがオレのこと見つけられたら、今度はオレがサツマのこと、キモチ良くしてあげるから」
「え…………?」
口を付けようとしていたオレの股間から、日置がぱっと顔をあげた。
「ん〜期間はどうしようかな、1ヶ月くらい?必ずサツマの前に姿を見せるから、期限内に見つけられたら、ご褒美でサツマを気持ちよくしてあげる」
「……俺の前に姿をって……どうやって」
「細かいことはあとで。今は、ほら、サツマがほったらかしにするから……寂しくって、ションボリしてきちゃったぞ」
日置が戸惑いながらもまた、あのぽってりと柔らかいくちびるをオレのモノにふれさせた。
それだけで、先端に甘い刺激が走る。
……オレも日置と同じだ。
もうこの姿で会うこともないからって割り切ってこんな大胆なことしてた……はずなのに……どこかそれを寂しく思ってる。
もし、日置がオレを見つけたら……。
日置がオレを見つけて、それでも……。
いや、そんなはずないか。
でも、もうこれっきりだって思うよりずっといい。
もしかしたらって思いたい。
もうこれっきりだって思ったら、切なくなる。
『もしかしたら……』
そんな甘い期待を持って、日置にオレを憶えさせるように、その口にオレのモノをこすりつける。
オレのモノはあっという間にさっきまでの固さを取り戻した。
唾液と先端から出る蜜の混じったヌメリをまとったモノで、日置の口をグポグポと軽く突き上げる。
日置は急に腰を動かされ戸惑っていたけど、オレの動きに合わせて顔を動かし始めた。
伸ばしていた膝を立てると、日置はうっとりと内モモに頬をふれさせ、熱くじっとりとした手で味わうようになで回してくる。
日置にM字に足を持ち上げられてしまい、動きにくくなった。
しかも少し恥ずかしい。
けど、でも……。
内モモをスリスリされるの……ちょっと気持ちいいな……。
短時間でだいぶコツを掴んだらしく、日置の舌使いがかなり上手くなってきた。
蜜を舐めとるように先端やくびれをレロレロと舐め上げられ、その間にチュバッと吸い付かれると、思わず腰が浮きそうになる。
「サツマ……見たい」
「え?」
「サツマがオレのをペロペロしてるとこ、もっと見せて」
そう言って、柱にもたれて座ったまま、少し寝そべり気味に腰を前にずらした。
リクエスト通り、見せつけるように日置が舌を出してオレのモノを舐める。
「んぁ……サツマじょうず……。んん。はぁ……うれし。オレのこと、はぁっ……こんな一生懸命気持ちよくしてくれて。本当スゴイうれしい。……んぁっ」
快感に腰をうねらせるオレに勢いづいて、日置がはげしくジュブジュブとしゃぶり始めた。
片手でフトモモを抱き込むようになで、同時に幹を手でコスりながらしゃぶりつく。
頬染めて、涙目で、口の周りをイヤラシくベタベタにして……。はあ、必死ですごく可愛い。
日置……オレのこと……いや、『イブ』のこと、本当に大好きなんだな。
気持ちイイ?って、目で聞かれる。
それに答えるように髪をくしゃっとかき混ぜたら、日置の綺麗な目が幸せそうに笑った。
無邪気で可愛い笑顔だ。
しかも、オレのチンコくわえながらだぞ。
はぁ……。
だめだ……オレ。
もう……完全に日置に心持ってかれてる。
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