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日置くんはスキだらけ3/日置くんはモミモミしながら神に感謝する
音をたてないように眠っているラブちゃんの足元に正座をして、俺の太ももにラブちゃんの足をそーっと乗せた。
ラブちゃんが起きる気配はない。
いける……!
ふーっと、ゆっくり息を整える。
ラブちゃんのボトムスの裾を両手でつかむと、一気にしゅるっと膝までまくり上げた!
「ん……」
ラブちゃんが緩慢に足を引いた。
けど、それでも起きる気配はない。
酒が入ってるから、少々のことじゃ目を覚まさないに違いない。
すぐさま反対の足も膝まで裾をまくり上げた。
ラブちゃんが反応して、身体をよじる。
息を詰めて動きが止まるのを待った。
………。
もう、大丈夫だろう。
少し硬質なラブちゃんの両スネが目前に晒されている。
また、俺の膝に上にラブちゃんの足を乗せた。
ハリのあるふくらはぎが俺の膝の上に……。
今度は少し浮かせて、そっとふくらはぎにさわってみた。
……はぁ。
ハリがあって、だけど程よく柔らかくて、あったかい。
写真じゃ、感触や体温までは感じられない。
やっぱり、本物はいい。
イベントの時はすね毛を剃っていたみたいだけど、今は少しだけ伸びている。
たまに、バイトにハーフパンツで来るから、あまり伸びないんだなと思いながら見てたけど、間近で見るとかなり薄くて細い。
この感じだと、生えそろってもほとんど目立たないかもしれない。
……。
つい、足のニオイを嗅いでしまった。
けど、ラブちゃんの足に全くニオイはなかった。
安心したような、少し残念なような。
いや、これでいいんだ。
もし、ラブちゃんの足が臭 ったら、多分俺はそのニオイを好きになってしまう。
そんなことになったら、なんだかいけない扉を開いてしまいそうだ。
ラブちゃんに変態だとは思われたくない。
紺のハイソックスをくしゅくしゅとまとめる。
ああ、とうとう……。
とうとうこの日が来た。
このハイソックスをはいているラブちゃんを想像するのが、毎日の楽しみの一つだった。
それが今、現実となる。
クッと広げて足先に靴下をかぶせた。
………。
一旦止まって、ラブちゃんが目を覚ましてしまわないか、慎重に様子を見る。
けど、先ほどまでと違って、身じろぎ一つしない。
さらに眠りが深くなったんだろうか。寝息もしっかりしている。
ぐっとかかとまで履かせて、また様子を見る。
……いける。
スネまで靴下をあげて様子を見たが、大丈夫そうなので、一気に膝下まで履かせた。
ふぅぅ……。
片方、クリア。
さあ、反対も履かせよう。
そう思って、ハタと気付いた。
お……おおおおお。
片方はハイソックス。
そして、片方は生足!
これは……。
思わず、ふくらはぎをさわり比べていた。
ああっっ、イイっっ!
両方を一度に楽しめるなんて。
……神様!人間の足を二本にしてくださったことを感謝いたします。
両手で柔く、ふくらはぎをモミモミ、モミモミ。
……はっ、いけない。時が経つのを忘れてしまいそうだ。
写真……は、撮りたいけど……ダメだな。盗撮に近い。
でも、ちょっとだけ、これだけ……。
すりすりとハイソックスのふくらはぎに頬ずり。
ああ、さらさらとした布とラブちゃんの張りのあるふくらはぎがキモチいい。
次はっ、生足っっ!
「んぁっっぁあ????」
はぐっっっっ!!!
大きな寝言にビクッとして、支えていたカカトを取り落としそうになった。
ああっ、びっくりした。
今の声は、霧島だな。ラブちゃんが起きた様子はない。
くそっ。
なんなんだ。今日はどこまでも俺の邪魔をする。
蹴飛ばしてやりたい気分だけど、それで目を覚まされたら、元も子もない。
警戒したまま、それでも諦めきれずに、ほんのちょっとだけ生足に頬ずりをして、こちらにもハイソックスを履かせた。
ああ、俺の用意したハイソックスをラブちゃんが履いている。
一つ夢が叶った。
ならば、次回は可愛いパイル地のルームウェア。当然、ショートパンツだ。
太モモの横の筋肉の切れ目が綺麗に見えるにちがいない。
女の子が着るような可愛いらしいモノの方が、膝小僧の男の子らしさが引き立つはずだ。
そのギャップたるや……。
はぁ……ラブちゃんが目の前にいるから、リアルに想像できる。
ルームウェアはネットで探そう。
すぐに届くし。次来る時には準備万端。
まあ、ラブちゃんが俺の家に来る予定なんかないんだけど。
片足の裾をさらにぐいっとあげて、膝小僧を出す。
はぁ……。いいなぁ、この感じ。
はっ、無意識のうちにまた、ふくらはぎをモミモミしてしまっていた。
ふう……。ラブちゃんの膝、かわいい。
膝にキ、キ、キスしたら、ダメかな。
………。
行け、俺!
ここまで大胆なことをしてしまったんだ。
もう、ヒザにチュウ……くらい。
ああああ……ドキドキする。
やっぱり、無理だ。
……いや、まて、口にチュウするわけじゃないんだ。
膝ならキスしてる最中に見つかっても何か言い訳が立つんじゃないか?
…………………。
えーっと、全く言い訳が思いつかないな。
まあ、いい。
男は度胸だ。
ラブちゃんの可愛い膝小僧に………。
はぁ……チュ…。
ふぁ……イイ。もっかい……チュ……チュ……。
んは……。ちゅ……。
あ、無意識のうちに、ハイソックスの履き口から指を突っ込んでしまっていた。
でも、この少しずり下がった感じもいいな。
ん……チュ。ペロ……。
ふふっ、ちょっとしょっぱい。
「んんんっっ!!!」
「……っ!」
俺の手からラブちゃんの足が離れた。
ラブちゃんがゴロンと横になって、膝をガリガリとかいている。
う……。
舐めたのがくすぐったかったのかもしれない。
目を覚まさなくって良かった。
けどさすがに、これ以上はマズイだろうな。
いや、想像以上の成果だった。欲張ってはいけない。
キスまでしてしまったんだから、大満足だ。
ラブちゃんの横に並んで、俺も雑魚寝をした。
本当なら、横を向いて眠るラブちゃんと向き合って寝たいところだけど、これ以上寝顔を見ていたら、口へのキスをガマンできなくなりそうだ。
さすがに、それはダメだ。
いや、本当は膝ヘのキスもダメなんだろうけど。
ラブちゃんの背中に一瞬だけ抱きついて、それから、少し距離をとって寝た。
本当はずっとくっついて寝ていたい。
けど、皆がいる中でそんな事出来るはずもない。
でも、いつかそんな日が……。
きっと……。
そのためにまず……今度は誰もないところで、決して、決して誰にもバレないように、ラブちゃんを飲みに誘おう。
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