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日置くんはスキだらけ8
「はう……」
チロっと日置の首筋を舐め上げたら、息を呑んでビクンと背を跳ねさせた。
「ん……ん……」
さらに舐めてキスをしたら、甘さを含んだこらえるような声を漏らす。
ゆっくりしっかり胸をさわるけど、こっちには全く反応がない。
完全に首筋に意識がいってる。
「これ……なに?ラブちゃん、俺、迷惑料って……酔っぱらって絡んで悪かったって思ってるけど、これじゃ……全然反省できない」
「なんで反省できないんだ?」
「だ、だって……。これじゃ、嬉しいばっかりだし」
「嬉しいんだ?」
「あ……当たり前……。んっ……」
話しながら、乳首をつまんでみたけど、反応があったのはやっぱり首筋へのキスのほう。
ん〜。どうにか良い反応を引き出したい。
「俺、ラブちゃんにさわられるだけで嬉しいから……これじゃお仕置きにはならないよ……」
「お仕置きってなんだよ。ただオレが『迷惑料』を貰うだけだし。日置が嬉しいなら、ただ喜んでればいい」
そう言って、中央に置いてあるテーブルに、ぐいっと日置を仰向けに押し倒した。
日置は太ももまでテーブルの上に乗り上げて、膝から下をフラフラさせてる。
驚いて目を見開く日置の耳元に、ぐっと顔を寄せた。
「大丈夫、最後まではしないし。ただ、好きにさわらせてよ。ま、サービスで、少し可愛く喘いでくれたらうれしいかな?」
明るく言い放つと日置が真っ赤になった。
「可愛く??あ……あえいで???俺、そんな……したこと……」
手を背後で束ねたまま仰向けになったから、ぐっとそらした胸が突き出されている。
日置の視線をしっかり意識しながら、その胸の先端に絡めるように舌を這わせた。
さらに、ちゅ……と吸って、日置の目を見る。
日置はそんなオレを見つめながら、口を半開きにして、目を潤ませてる。
「どう?」
とりたてて反応もないけど、とりあえず聞いてみた。
「うんっ……ラ、ラブちゃん、すごく可愛い……」
「は?」
「すごく……ドキドキする」
……。
なんか『イブ』の時も似たような反応してたな。
でも、『イブ』はともかく、『伊良部』丸出しな今は、全く可愛くないと思うんだけど。
コイツの感覚が、よくわからない。
まあ、いいや、胸の反応は薄いけど、それはこれから……。
右手で乳首をいじりながら、左手で胸板を中心に上半身を大きくなでていく。
そんなオレを、見つめる日置は幸せそうな表情だ。
視線を絡ませたまま乳首に舌を這わすと、さらにとろりと日置の表情が蕩けた。
オレの愛撫に日置の下半身も反応してはいるけど……。
でも、ちょっと物足りない。
エロいコトをしてるオレを見て喜んでるだけだし。
何度も目を見つめては、チュ……チュチュ……と、乳首を吸い上げ、カシカシと軽く甘噛みをし、また吸い上げる。
そして、胸板を舐め上げて、また乳首に戻った。
最初は日置が乳首で喘いだら面白いかななんて、イタズラ心半分だったけど、オレもだんだん、このプルンとした感触に夢中になってきてる。
「日置の乳首、おいしぃ」
チュゥっと吸い上げながら言うと、日置がはひはひと息を乱し始めた。
「ラブちゃん……ラブちゃん……」
日置が背中の下で束ねられた腕を揺すっている。
きっと自分もオレにふれたいんだろう。
それでも、日置も身体をなで上げられ、少しだけど反応を示し始めてきてる。
伸びやかな腹筋をなでれば、切なげに腰を揺らした。
「ふ……ふは……」
漏れる息が熱い。
目が潤んで……かわいい……かも。
「ん……んく……。ラブちゃん……腕……後ろ……ほどいて」
「だめ」
「なんで……」
「だから『迷惑料』だって。大人しくしてろ」
首元を舐め上げると、ビクンと大きく跳ねた。
だんだん反応がよくなってきたな。
「あ……ふ……」
耳を軽く噛むと、キュっと首をすくめる。
うん、かわいい。
肩や鎖骨でも、可愛らしくぴくんぴくんと反応を返してくれる。
「ん……ふ……んく」
詰めた息に、小さくこらえるような声が混じった。
コイツの喘ぎ声なんて想像もつかないから、このくらいでも上出来か?
唇を這わせながら、手の平で愛撫を続け、反応のいい場所を探していく。
こらえてる感じが、逆にイイかも。
「日置、キモチいい?」
「……え?……う……。……ふぁ……んっんくっ」
聞いてみても、恥ずかしげにきょときょと目を彷徨わせるだけなので、また乳首を吸い上げると、ヒッっと息を詰まらせ身をよじった。
……ん……イイ反応だ。
「胸、だいぶなれてきた?」
「な……なれて……?わからない……。っっっ……ん。……はぁ」
「わからないって言いながら、すごく気持ち良さそうだけど」
「うぅ……ふっ……ふ……。本当にわからないんだ……ビクビクする……」
言いながら、身体をよじってオレの手から逃げようとし始める。
「ん〜。逃げるなよ。じっとして」
「無理だ……。変な感じなんだ」
「変って……失礼だな。オレにさわられるのイヤ?イヤならもう……。……もう、二度と、さわってあげないよ?」
「え……そんな……」
よじる身体をピタッと止めて、日置が情けない顔を向けた。
「む……胸は変な感じだけど……その……ほかは……その……き……気持ちいいから……その……」
「コレ……は好き?」
首筋をスルっと舐めて、ちゅ……とキスをする。
「ん……んんっ」
小さく返事をしながら、頷くけど……。
「気持ちいいなら、ちゃんと『気持ちいい』って言えよ」
「あ……うん。きもち……いい……です」
手での愛撫を続けながら、肩を舐める。
「そこも……きもちいい……」
脇腹をなで上げると、ビクビクと身体を震わせた。
「コレも好き?」
「ん……。……んくっ……す……すき……。ああ、ラブちゃん……言わなきゃダメ?恥ずかしいよ……」
さらに腰をなでながら、腰骨を甘噛みする。
「んっ……んあっ!」
わかりやすくビクついて、息が荒くなった。
「気持ち良さそう」
「あんまり言わないで……恥ずかしいんだってば……」
そして、また胸に戻って、胸板をそろりと舐め上げた。
「日置、ココは……まだ変なカンジでも『気持ちいい』って言って」
「え……」
片方の先端を指で弾きながら、もう片方を甘噛みする。
すると日置がまた身体をよじり始めた。
「暴れるなって。暴れたら、もうさわってあげないぞ?」
「あ……う……」
潤む目でオレを見ながら、ピタッと動きを止めた。
さらに舐めて、こねてを繰り返す。
「日置……気持ちいい?」
「あ……んんん」
何かに耐えるように、身を固めてプルプルと震えている。
「ほら『気持ちいい』って言って」
「んっ……きもち……ぁっ……んくっ……気持ちイイっっ」
言葉にしたあとから、日置の反応が少し変わった気がする。
「ほら、もう一回」
「んぁっ……う……きもち……いぃ」
言葉に、一瞬甘く甲高い音が混じった。
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