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日置くんはご褒美チュウ3

「バイト中もずっと『フェラして』って思ってたわけ?」 「もちろん。それしか考えられなかった」 「大学でも?」 「大学はひと気のないところが多いから、特に……もういっそ土下座してお願いしてしまうかってチラッと頭をよぎるんだよ……」 「…………へ……へぇ?」 そこまで思い詰めなくても、サラっと言ってしまえばいいのに。 ちょっと……引く。 「でも、オレ、フェラするとか言ってないよな?」 なんて、からかい半分で言ってみたら……。 「……!!!」 あああ……日置の顔に『絶望』って文字が浮き出てる。 「あ、いや、する。うん、フェラな、してやるから。泣くなよ?泣いたりするんじゃないぞ」 愕然とした表情で、ちょっと目に涙が浮き出してきてる。 うう……軽い冗談だって。 そんな、恐ろしいくらい真面目な顔で潤んだ目をされると、すげぇヒドイ事したみたいじゃないか。 慰めるように頬にキスをするけど、日置はまだ放心したように見開いた目で、オレの様子をじっと伺ってくる。 「ああ……もう、ゴメンって。そんな顔するなよ。『ご褒美』は……そう、フェラだけじゃなくて、もっといっぱいイイコトしよう。な?」 小さく頷きながらもまだ疑いの眼差し。 うう、機嫌直してくれよ。 足をギュッと寄せて日置の身体を挟みつつ、手を取ってオレの太ももに導く。 そして、キス。 「な、日置。そんな顔してないで、オレをその気にさせてよ」 「……その気にって……どうすれば」 そりゃ、モテメンの落しのテクをお手並み拝見……だよ。 じーっと見つめる。 けど、日置もオレをじーっと見つめるだけだ。 …………。 はっ! そっか、イケメンはただ見つめるだけでOKってことか! なんかムカつく。 でも、そんなのオレには効かないぞ。 あ、なんか困ってモジモジし始めた。 すごく控えめにオレの足をなでてる。 ソローっと顔が近づいて、ほんのちょっとチュっとキス。 またソロソロと離れたと思ったら、横を向いて両手で顔を覆った。 え? 何、今の。 日置の首筋が赤くなってる。 まだ様子を見てたら、今度はすごく控えめにオレの腰をなでては手を彷徨わせ、腕をなでてまた手を彷徨わせる。 なでてるっていうか、ちょっとさわって、すぐ手を彷徨わせて……。 何してるんだ? 挙動不審過ぎる。 「どうした?」 「う……その気にさせろって言われても、ラブちゃんにちょっとふれただけで訳がわからなくなりそうで……」 眉をヘショっと下げて、また情けない顔。 我慢できずに、プッと吹き出してしまった。 ひと息吐いて、落ち着きのない日置の目を覗き込む。 「いいよ。訳わからなくなればいい。誰にも見せたことのないお前の姿、オレに見せてよ」 首筋から頬へ手を滑らせ、コツンとひたいを合わせる。 「いいの?……いいの?」 「いいよ。オレはイケメンな日置より、ちょっとおかしな日置の方が好きだ。オレも、お前が望むオレを見せてやるから」 おかしな日置……サイコーだ。 コイツのこんな姿知ってるのオレだけかもって思うと、ホントに楽しいし、嬉しい。 「望む……ってことは……ショートパンツも?」 「え……」 そっち!? それは想定してなかった。 でもショーパンは嫌だ。 「……日置、ショートパンツ穿いてるところと、今、目の前でこのハーフパンツ脱ぐトコ、どっち見たい?」 普通ならオレのストリップを見て喜ぶ奴なんかいだろうけど、日置の食いつきはいい。 ま、バスツアーでも散々脱いだり穿いたりを撮られたし、好きなんだろうなとは思ってた。 「あ、なんなら、お前が脱がす?」 それじゃもうストリップですらないか……。 と思ったけど、日置がわかりやすく悩んでる。 ショーパンは遠慮したいので、日置の返事を待たずにハーフパンツに手をかけた。 日置にまたがったまま、見せつけるように膝立ちで腰を突き出しボタンを外しファスナーを下す。 頭の中じゃ『何やってんだオレ……?』って感じで疑問符が飛び回ってたりするんだけど。 そんな疑問は押し殺して、ハーフパンツを股関節ギリギリまで、ずり下ろした。 「続き、見たい?」 日置は壊れた人形みたいにガクガクと頷いた。 ソロソロと太ももの半分まで下ろして、日置を見た。 釘付けだな。 手を取って、オレのむき出しの太ももに置く。 すると、日置からブワっと熱気が膨らんだ。 日置の気分も上がって、ショーパンの事も忘れたみたいだし一石二鳥? 膝まで脱いだら、今度は日置の足の間に尻をついて、脱ぎかけの両足を浮かして差し出す。 「残り、脱がして?」 ゴクン。 日置がツバを飲み込んだ。 ドキドキと熱い視線が心地がいい。 日置は興奮しながらも丁寧にオレの足からハーフパンツを抜き取った。 「はぁ…………」 嬉しそうに目を細めて満足げに息をつく。 そして味わうようにオレの素足に手を這わした。 オレはパーカーにボクサーパンツ。 この格好……。実質ショーパン穿いたのと同じ状態だな。 客観的に見ればこっちの方がおかしな格好かもしれないけど、それでも男のプライドは保ててる気がする。 日置の肩に右足首を乗せる。 「キス、したかったら、してもいいよ?」 オレにもちょっとずつ日置が喜びそうなことがわかってきてる。 ほら、うっとりした顔で、足をなでながら、唇をふれさせた。 スネから手を滑らせ、膝から内ももへ。 日置の熱い手と柔らかな唇の感触が少しくすぐったくて、だけど心地いい。 自然とオレの顔に笑みが浮かんでた。 「日置、もうおしまい」 「え…………」 日置が目をむいた。 「違う。足にキスはもうお終い。お前も脱げよ。オレに……して欲しいんだろ?」 「あ……あ……う、うん」 異様に小さな声で返事をしながら、恥ずかしそうにモゾモゾとボトムスのファスナーを開ける。 けど、なかなか脱がない。 そんな恥ずかしがらなくても……。 まあ、オレも日置がそんな似合わない素振りを見せるたびに、可愛いなって思っちゃうんだけど。 日置のご開帳を待たずに、強引にボトムスをずり下ろした。 戸惑い恥ずかしがってる顔。うん、それを見たかったんだ。 「あ、ちょっとおっきくなってる?」 オレの言葉に日置が真っ赤になった。額に汗も浮いてる。 下着の上からクニクニとさわると、日置のモノが一気に硬度を増した。 「日置、オレの事に見るたびにこのチンコを『咥えさせた〜い』とか思ってたわけだよな?ヒドイやつだ」 「い、いや!違う!そんなことは……!」 わざとらしい言葉に、バカみたいに焦ってる。 「違う?なら、ずっとして欲しいって思ってた事、しなくていいの?」 「う……あ……して欲しい、です。ラブちゃんとのエッチなことばっかり考えてて、ごめんなさい」 ……っだぁ!素直だな日置! ごめんなさいとまで言われると、なんかちょっとイジメ過ぎたかなって気になる。 軽くからかっただけなんだから。 よしよし。 しょんぼり顔を慰めるようになでた。 「日置がスケベだっていうのは、あのバスツアーで充分わかってるから、今さら気にすんな」 「え、いや、あの時はもう会えないかもって、必死で!いつもはあんなじゃないから」 「わかってるよ。初めて会ったヤツといつもあんなコトしてたら、かなり引く」 オレの言葉に日置が頭を抱えた。 「ほんと、ほんと違うから!あんなの初めてだから!」 「わかってるって言ってるだろ」 黙らせようと強引に日置の頭を引き寄せ、キスで口をふさいだ。 そっと舌で唇をなぞって、ゆっくりと口内に進入しする。 出迎えた日置の舌と軽く絡ませながら、キスを深くしていく。 はふ……、はふ……。 息を荒くして、貪るように日置が舌を絡めてきた。 無理矢理絡み付く舌はオレの反応なんか全く無視で、必死で……必死で……。 必死すぎて苦しくて、オレの身体に回された腕の締め付けも痛い。 「日置痛いよ。もっと優しく」 「あ……?ごめんラブちゃん、俺ちょっと飛んでた」 え……?キスだけで? でも……そう言われると正直うれしいし、オレもその気になる。 今度は日置に主導権を握らせないよう、のしかかってソファに押し倒し、ふわりと優しくキスをする。 柔らかく絡み合う舌が溶け合うみたいだ。 「ん……」 日置の小さな息づかい一つでオレの心もトロリトロリと溶けていく。 もっとドロドロに溶け合いたい。 日置のTシャツをたくし上げて、直に肌にふれた。 熱い。 荒い呼吸そのままに、肌も身体も日置の全てが強く興奮している。 それでも、オレに合わせるように、そのふれあいは優しく柔らかい。 唇を離れ、顎、首、肩とキスを散らす。 日置もオレの手を取って、唇を押し当ててくる。 Tシャツを脱がして、身体をなで上げキスを落とせば、小さく日置が震えた。 「ん……んくっ……」 息を呑んで身体を強張らせ快感に耐えている。 期待が高まってるせいだろう。ずいぶんと敏感だ。 「あくっっ……」 胸板を歯でこするように甘噛みすれば、ビクビクと震えて声を詰まらせた。 「気持ちいい?」 そう聞いたら、いちいち両手で顔を隠してからウンウンと頷く。 まだ恥ずかしいのか? でも、まあ、その変な恥ずかしがりかたも可愛い。 しばらく脇腹をなでながら、胸のあたりをさわっていたら、日置がオレの腹に自分のモノを擦り付け始めた。 ああ、布ごしでもわかるくらい、中がネットリしている。 フェラしてもらえるって思ってたのに、悠長にキスからなんて、日置からしたらちょっと焦らし過ぎだったのかも。 よし。 あーーでも、いざやるとなると、結構勇気いるな……。 だって、チンコだし。

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