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23/ラブちゃんは草食系7

日置の長い足を両手で開いて、グッと腰を押し付ける。 ふぁ………。 ずるりと入り込んでいく感触にゾクゾクとした。 『根元まで』って要望はこれでクリアだな。 「はぁ……」 隙間なく身体をふれさせると、体温が混ざり合い二人の間に熱が生まれていく。 日置は少し眉を顰めているけど、口の端が緩んで幸せそうに見えた。 だんだん中の感触に夢中になり、オレの動きも大きく激しくなる。 「ん……はぁ……!!……っくっっ……」 ふれ合う肌はじっとりと濡れ、荒い息が互いをくすぐり、それがまた快感を誘う。 日置の眉根が歪んでいるのも、もうキツいからってわけじゃなさそうだ。 オレの太ももをなでる手の動きもせわしない。 「すげ……気持ちいい」 「……ぁは……はふ…は……ぁああっ……お、俺も……ラブちゃん。ぁ……くぅぅ……」 日置がククッと首をすくめ、手足を強張らせた。 そこに素早い動きで畳み掛けると、喘ぎが甘く甲高くなっていく。 勢いづいて、日置の腰を軽く持ち上げ浅いところを攻めたてた。 疼くような快感に全身から汗が噴き出す。 体も、そして日置の中も熱い……。 興奮と激しい動きでハ……ハ……と息が上がる。 けど止まれない。 もっと、もっと日置が欲しい。 はぁっ……日置。 くしゃりとしかめたその変な顔と、幸せそうに潤む目をもっと見せてよ……。 「ぁあ…ぁあああ……!!!」 顎をそらし、こらえるような喘ぎを漏らして震えながらも、やっぱり日置の手はオレの膝をなでていた。 その手の動きからも日置の快感が伝わり、強く求められてるようで嬉しくなってくる。 「んぁっ!……ぁっま、待って、待って!」 大きく喘ぎ悶えた日置が逃げるように身体をよじって丸まった。 「苦しいわけじゃないんだろ?待てないって」 「ぁああっ……!苦しくないけど……んはぁっ……」 小さな動きで揺するように腰を動かすと、日置は声を震わせ、さらに身体を丸めた。 そしてなぜか手を伸ばして……。 これは……。オレの足にちょっとづつ近づいてる? すっと足を寄せてやると、日置が嬉しそうにオレのすねをなでた。 さらにカカトへ手を滑らせなでる。 ちょっとくすぐったい。 少し逃げたら、日置が身体を起こしてオレの足首にキスし始めた。 どうしよう。ものすごく動きづらい。 日置は夢中でオレのふくらはぎをなでては、チュチュとキスしている。 甘えるように足に絡みつき、うっとりとした表情をしているのが可愛くて……。 我慢できなかった。 自分の欲を優先させ、腰をグッと抱え直して日置の中を貪る。 熱くすれる感触に頭が沸騰した。 「ん……ンァああ。あっ……こんな、変になるっ……ぁああああっっ!」 オレの足をなでていた日置の手はシーツを掴み、快感に喉を震わせている。 いい反応に嬉しくなった。 一緒に気持ちよくなれてるんだと思うと、クラクラしそうなくらい幸せを感じる。 汗に濡れ赤く色づいた厚い胸に顔を寄せると日置の匂いに包まれた。 「ぁ……っラブちゃ……ぁああっ!」 胸を甘噛みしながら腰を揺らすと日置が大きく喘ぐ。 「はふっ!ガジガジ甘噛みラブちゃんっっ……!いたずらっ子で、甘えん坊さんで、可愛いすぎる……んぁ……ぁああん」 え、なんでオレが甘えん坊……? でもこれも、いい反応……って解釈していいんだよな? 気持ち良さそうに悶えてるし……。 「っっ……ぁ……ちょっっ……ダメ」 日置のモノを握り込んだら、なぜかそっと手を押し返して逃げようとする。 「え、なんでダメ?」 普通さわってもらえたら嬉しいんじゃないのか? 「そ、その……ちょっと気持ちよすぎておかしくなる。今さわられたらもうすぐイっちゃうから……」 「んっ。それでいいんだよ。オレもイキたい。一緒にイこう?」 ニッと笑うと日置がハッハッと息を荒くした。 「ああっ!もう、ラブちゃんが可愛いすぎるぅっっ!!」 嬉しそうな声を上げ、目に大粒の涙をぷくりと浮かべている。 なんで涙? 訳のわからない反応だけど……はぁ、この訳のわからなさがすっかりツボになってしまってる。 日置のモノに添えてるオレの手の上に、日置自身の手も添えさせるとぎゅっと握り込んんで自分で動かし始めた。 あとはとにかく腰を動かして、日置の中で自分の快感を追った。 何も考えられないくらい頭痺れさせて、ドロドロに溶け合いたい。 「日置……はぁっ……。気持ちいい。っっ……はぁ。お前もイイ?」 「んっ!んっっ。ぁ……はっっぁああ!」 小さく頷きながら喘ぎを漏らして顎を震わせる。 汗に濡れた形のいい額に、乱れた髪が張り付いていた。 男らしい顔はのぼせたように赤く染まり、汗の玉の浮いた胸を荒く大きく上下させている。 二人の荒い息が混じり合う。 頭が白み、快感すらよくわからず、ただただ二人の間で生まれた熱を感じる。 日置も同じように感じてるんだろうか。 「んっっ。日置っっ……はぁ!イクっっ……」 「ぁっ……ぁああああっっ!ラブちゃん…ぁあ…っっ!」 ズクンズクンと快感が押し寄せ、高まり、出口を求めている。 破裂しそうな快感を一気に放出した……! 日置は興奮のままに、オレの手ごと自分のモノを必死でさすっている。 「ん……ぁ…は……はぁっっ!ラブちゃん……ラブちゃん!」 足を強張らせ、すぐに日置もイった。 そしてトロリと幸せそうな顔をオレに向ける。 少し恥ずかしそうで、だけど甘えるような日置の目。 こんな日置を知っているのはオレだけなんだ……。 ぎゅっと抱きしめると頬を擦り付けてきた。 愛おしさがこみ上げ、胸がジュンと潤う。 体を繋げるたびに、心の深い部分が結びついていく気がする。 「日置……」 すり寄ってくる顔や頭をとにかくなでる。 そして、どちらからともなく舌を絡めあった。 はぁ。この温もりから離れたくない。いつまでも繋がってたい。 けど、日置が身じろぎし始めた。 「まだ、このままじゃダメ?」 ちゅっ……ちゅ……と日置の潤んだ目尻を吸った。 「ダ、ダメじゃない……。ああ、もう。なんでこんな可愛いんだ。あああああラブちゃん。可愛い。ラブちゃん……!」 上に乗っかったオレを抱きしめ、尻から太ももにかけてなで回す手が少しくすぐったい。 「お前、本当太もも大好きだな」 「うん!……あ、いや、ちが………」 「好きじゃないの?そういやさっき足首にチュッチュしてたっけ?どっち派?」 「え……えええ……ど、どっち…貴重なのは太ももだけど、どっちか……いや選べない」 確かに足首と違って、太ももを晒すことなんてそうそうないけど、貴重ってほどではないだろ……。 「選べよ。太ももにする?足首にする?それとも……?」 「それとも……。いや、いや、いや」 足に執着してるのなんかとっくにバレてるのに、妙に恥ずかしがって言おうとしない。 そんな日置に、ちょっと口を尖らせたふてくされ顔を作って見せ、そのままチョン……とキス。 「言えよ。なぁ日置、オレのドコが好き?」 遊ぶように舌を絡ませ、太ももをなでる日置の手を優しくさすって答えを促した。

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