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第8話

先輩に聞きたいことがいっぱい…てゆうか聞かずにいられないよ!フ・ツ・ウ! 「あの…さっきの人はどなたですか?」 「…必要?」 あれれ?必要じゃないと…。 僕は先輩にとってそれだけの…先輩をあられもない姿にした(であろう)人の事を何一つ教えてもらえない…頼りない存在なの…? ここに居てもいいって言ってもらえて…嬉しかったのに…。 先輩と先輩の部屋にいるのに、やけに寂しくなった。 「…やっぱり、、かえりますね、僕…」 僕は振り返らずに先輩の部屋を出た。 月曜日の朝、、会社に行きたくない。 正直言って先輩に会うのが辛い。 (有給あるし…休んじゃうかな) 僕は会社に体調不良で休む旨を連絡した。 何かする気が起きる訳もなく、ふて寝を決めた。 スマホの振動で起こされた。 (ん~昼かぁ~) 画面には先輩の名前、柴田真幸と表示されている。 (ライン…未読無視…) 気づかなかったことにした。 もう昼か。でも食欲がわかない。 午後もベッドに引きこもろう! …だが眠くない。あたりまえだ。 充分過ぎる睡眠はとったから。 「あ~もう!先輩のばか!」 頭から布団を被った。 夢を見た。 正確には、それは夢ではなく過去を思い出していた。 高校一年の時、先生にお使いを頼まれた事。 たいした事じゃなかったのだが目的の場所にたどり着けなかったのだ。 困っていた所に先輩が現れて『しまの、こんな所で何してるんだ?』そう言って…。 ん?そういえば最初に『しまの』って呼ばれた。 僕は迷子で焦っていたから誰かと思い違いしてるって思って『違いますよ、事代堂です』そう答えたんだ。 あの『しまの』って誰だったんだろう。

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