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第43話 【R18】
薫の指が僕の着ているバスローブの合わせから内側に滑り込んできた。
「…だ…だめ…」
爪が胸の先をかすめた。
「…うっ…」
「志摩ちゃん、僕のこと嫌い?」
そーゆー聞き方…ずるいよ。
「…嫌いじゃ…んっ…ないけど…」
バスローブがはだけて薫の手が肌を滑る。
「志摩ちゃん、感じた?」
薫の息が荒い…興奮してる…?
「か…薫は僕の事が好きなの?」
「そうだよ、ずっと志摩ちゃんを想ってきた」
ずっとって…。
「志摩ちゃんが柴田さんの所に来た頃、一度だけ声を掛けられたことがあって…優しくて、綺麗で、知性的で…忘れることが出来なかった」
でも…僕は…。
「すぐじゃなくていい、今すぐじゃなくていいから…」
すがるような目で見上げてくる。
「…僕を好きになってよ…」
ダメ、そんな目で僕を見ないで…んん?
「ああんっ」
薫の手が僕の股間に…。
バスローブの下は何も着けてなかった!
「僕が気持ちよくしてあげる」
薫の口が僕のモノを舐めあげた。
「はあっ…うっ」
凄くキモチイイ…流されそう…。
先っぽや裏筋に舌を這わす。
意識がそっちに集中しそう…ん?そんなトコロなでて…何する気?
僕の後の穴に指が…つぷっと…。
「やだぁ!」
「志摩ちゃん、怖くない怖くない」
あやすように言ったって怖い!
「止めて、薫!」
ぬっくぬっくと薫の指が出入りする。
うう、キモチワルイ…ぎゅっと目をつむっても耐えられない。
「やだ~嫌だ~、ううっ、ひっく」
指はどんどん増やされ圧が苦しい。
あ~涙まで出てくる…。
急に体がブルッと震えた。
薫の指が引き抜かれた、次は…。
……?
薫が泣いてる…。
…泣きたいのは僕のほうだって…実際泣いたし。
「…そんなに嫌なんだね」
…はい、嫌です…の意味を込めて頷く。
「…僕が愛してるのは先輩だから…違う人じゃ意味がないんだ」
「あんなに酷い人…それでも?」
薫にはそう見えても…
「…僕には先輩、ユキさんしかいらない…」
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