62 / 115
SS-2-8【R18】『聖夜』
「いっぱい見せて…僕で感じて…」
手を取って指輪に口付けをする。
「志摩…」
僕を見つめながら羞恥に震えるユキが愛しい。
「ゴメン優しく…出来ない…」
抱き寄せて耳元で囁けば、ユキは黙ってぎゅっと抱き返してきた。
「…いい…志摩の…好きにして…」
こんな言言葉を言われたら、理性なんて吹っ飛ぶ。
「ユキ…」
見つめ合って、キスをして、抱き合う…。
愛しい人に触れる度に心が震える。
直に背中を撫でればその感触に自分が熱く昂って突き上げたい衝動が沸き上がった。
唇を食むキスから始めて口腔を貪るように深く粘膜を犯す。
飲みきれなかった僕の唾液がユキの口端から銀色の糸を引く。
「ふうっ…ん…」
鼻を鳴らすように嬌声をあげ始め、夢中で啜る。
僕の気持ちが先走り、やや強引にユキを押し倒した。
「あん…」
声をあげながら僕を見る瞳は期待で怪しく光っている。
ユキの上に覆い被さり、見つめ合いながら左手でユキの髪をかきあげた。
手のひらに頬を寄せるユキが愛しくて堪らない。
噛みつくように首筋を食み、吸い付いた。
「あ…んんっ…」
時折耐えきれないように声を出すユキ。
舌で鎖骨をなぞり、胸の先端をしゃぶった。
ビクンと体を揺らして背中を反らす。
「きもちいぃ?」
手で口を覆い頷く仕草で答えるユキ。
先端を口に咥えて軽く引っ張り、反対側は指でしつこく捏ねた。
「あんっ…だ…めぇ…あぁ…」
興奮でユキの顔は蒸気し、薄く汗ばんで色っぽい…。
指が白いのは力を込めてシーツを握っているから…。
自身のお腹に付くくらい反り返ったユキのモノからは透明な密がとろりと零れている。
僕は口で胸を吸いながら、蜜を掬った指でユキのモノを扱いた。
「両方…だめぇ…ん!」
ぶるっと震えてユキは昂りを放出した。
「イッちゃう姿、エロい…」
お腹にチュッとキスすればユキがジト目で僕を見た。
「志摩も…俺で気持ちよくなって…」
誘うユキの言葉は僕にとって最高の媚薬になった。
ともだちにシェアしよう!