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SS-3-2『おしおき』【R18】

「ひぁん!」 強すぎる刺激に声が出た。 「痛かったですか?」 ぎゅうっと力が込められた指先。 痛い…けど… 「ここ、強くされるの好きですよね」 「あ…、す…」 …すき… 先程のゆるい刺激とは比べ物にならない甘美な痛みに体が震える。 パジャマの裾を持っていた手はいつの間にか宙を掴んでいた。 「手、離しちゃいましたね。自分でボタン、外して下さい」 志摩は俺を試しているのか。 ボタンを一つづつゆっくりと外していく間、じっと俺を見ている。 「ふふ、先輩の体、綺麗…」 志摩の男らしいゴツゴツとした指が俺の体を撫でる。 つうっ、と滑る指先。 顎のラインを辿り、喉仏、浮き出たあばら骨をなぞる。 「ん…っ」 焦れったい。 いつもの志摩なら…。 思うだけで自分が昂る。 形を変えていく下着の中身に羞恥心が沸き上がった。 「あ…っあ…」 急に股間に触れられて体がビクッとした。 「期待してる?でもね…ここは後で」 一瞬触れられたそこは色を変え、もっと、とねだるように張りつめていく。 「こっちから…いっぱい可愛がってあげます」 「あっ…!」 再び胸の先端を摘ままれ、声を上げれば指先で捏ねられて、執拗に揉みしだかれるそこは赤く、ふっくらと変化していった。 自分の体が未だ経験したことのないものに変わっていく。 甘い疼きが、もう全身に広がって背中が弓なりに反る。 「あ…あぁん…!」 突き出した胸の先端を容赦なく引っ張られた。 一ヶ所を長く愛撫され、融け始めた脳はもう機能しない。 「し…ま…ぁ…」 呼べば志摩の舌が伸び、先端を舐められた。 「ああん…!」 …気持ちいぃ… はやく…もっと満たされたい… 夢中で志摩の頭を引き寄せた。 「待ちきれなくなっちゃいました?」 うん…俺は小さく頷いた。 俺の腕の中で妖艶な笑みを浮かべる志摩。 「でも…」 俺の両手を頭の上で纏め、耳元で囁いた。 「…もう少しガマンして…」 「…ダメ…もぅ…」 涙で志摩の顔が滲む。 「ふふ、可愛い」 胸を舐めた赤い舌で涙の粒を掬った。

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