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SS-4-31『温泉に行こう』

「ユキ…」 僕しか知らない白い肌… チュッ…とキスで花を咲かせた。 首筋から脇腹、腕…ユキの指をしゃぶり、見下ろす。 はだけた胸元も、頬も赤く染めて僕を見上げるユキは、期待を込めて僕を待っている。 「志摩…」 伸ばされた腕を首に巻き付けて、僕はユキと一つになった…。 「若葉はコミュニケーション力が弱いんだ」 「え?」 いやいや、ちゃんと反応してるし僕の言う事理解してるし納豆ご飯も要求してきた。 「だって…今朝…」 “ まーくんの時も不思議だったけど志摩くんにも…不思議ね“ お母さんの言ってた言葉…。 「懐いてるの…僕とユキさんだけ?」 「俺は懐かれてる訳じゃない。志摩にだけだ」 …何で? 理由が分からないよ。 「俺は…もう… … …かも…」 「え?何ですか?」 ユキさんの独り言が聞き取れない。 「志摩…もっと…」 ユキさんが妖艶に笑った。

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