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SS-5-1『 今日と、明日と、あさってと』
長く…重く…苦しい…時間…
先輩…
ユキさん…
目を開けて…
ギュッと手のひらを握られる。
あたたかな感触。
夢の中から現実に引き戻され、僕は顔を上げた。
「し…ま…」
僕を呼ぶ まだ幼さの残る顔立ちに強い意志を孕んだブルーアイ。
…あぁ、先輩…そこにいたんだ…
僕を、僕だけを見つめる瞳。
もっと名前を呼んで…
僕に触れて…
幻を追いかけて、虚ろな心がひび割れる。
先輩…ユキさん…
心が重く辛いんだ…
あなたの居ない世界はこんなにも暗くて寒い…
あなたはいつも、こんな気持ちだったんだね…
一人は寂しい…
誰か…
僕を…殺して…
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