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第2話
「何するんだ!」
脱がされるのを阻止する為に両足をバタつかせるが片方の足首を掴まれた。
「何ってセックスだよ?この流れなら分かるだろ?殴っても蹴っても口を割らないならこの手で行くしかないよな?」
足首を掴んだまま、ルネに微笑む。
「口を割る……って、何のことだよ?」
「スパイ容疑かけられてるんだよ、容疑かけられるって間が抜けているというか、向いてないんじゃないのか?」
ニヤニヤしながら言われルネは「僕はスパイなんかじゃない、だいたい、どこからそんな容疑が……」と平静を装い言葉を返す。
「怪しまれるからだろ?それにお前、他の奴らと匂いが違うというか血統が違うというか、こんな十代の女の子みたいな顔である日ひょっこり入り込んだら怪しいと誰もが思うんじゃないか?」
そう聞かれてもそうですね。なんて返せるわけがない。
「仮に僕がスパイだとしたら探られて困る事でもあるんですか?」
ルネは真っ直ぐにケイレブを見る。
「潰したい組織や、国の犬とか隙を狙っているからな」
ケイレブはルネの身体をまさぐりながら「お前、度胸はいいよな、このまま殺されてるかも知れないのに、平気そうな顔をしている」と言う。
「……確かに殺されるかもですね、でも、今じゃないでしょ?あなた、僕を犯す気満々だから」
「ふふ、いいな、そういう気の強いところ」
ケイレブは顔に触れると目に指先を入れてこようとして、ルネは目を潰されると思い顔を背けようとする。
「おい、動くな本気で目を怪我するぞ」
そう言われた後にルネがつけていたコンタクトを取り外した。
「なん!!!」
どうしてコンタクトを取り外したのだろう?と驚く。
「オッドアイを隠す為か」
ケイレブは指先のコンタクトにふぅと息を吹きかけ飛ばした。
「日本人には珍しいなオッドアイって」
ケイレブはルネの顔を見つめる。
「お前、同じオッドアイの弟いるだろ?名前は浅葱だったかな?」
ルネは今まで冷静でいるようにしていたのにその名前を聞いて動揺してしまった。
顔に出さないようにしたいが、きっとバレている。
「そして、お前は青藍(せいらん)って名前だろ?」
本名までもバレている……ということは自分の職業も。とルネ、青藍はもう死を覚悟した。
No2に会えたという事はそういう事だったのだ。
青藍の職業は警察官。潜入捜査官でこの組織に半年前に潜入したばかりだった。こんなに早くにバレるとは思っていなかった。気を付けていたはずなのに。
ブルーヘブンと呼ばれるマフィアでテロ集団。
日本でも20年ほど前にテロを起こしている。そして、もうすぐオリンピックが行われるのでテロをするのではないかと警戒されているのだ。
20年前のテロでは数名が犠牲になっている。
「ポーカーフェイスを気取っていても流石に顔色が変わったな」
ケイレブは青藍の頬を軽く2回ほど叩く。
「どこから情報が漏れた?って顔しているな」
ケイレブは青藍のズボンに手をかけ、下着ごと脱がせた。
「女の子みたいな可愛い顔をしているから男装でもしているかと思えば立派なモノがちゃんとついてるな」
露出したモノを手のひらで握る。
「んっ、」
イチモツを握られ、秘密も暴かれ、確かにポーカーフェイスでは居られないかも知れない。
それに、情報はもう手に入らない。正体が分かっている相手に情報なんて漏らさないのだから。
「まあ、セックスしながら話そうか?楽しませて貰わなくては」
ケイレブは愛撫と称して首筋から胸を舐めてきた。ヌメヌメした舌が肌を滑っていく。
「……あっ、いや……」
乳首を吸われたり、指で弄られたり、愛撫が続く。
そして、ケイレブが身体を起こしたなと思ったら青藍は両手を広げさせられ、尻を持ち上げられた。
「いい眺めだ」
さらに高く腰を上げると両脚を胸の方へと倒す。
「ここも、いい色だな、ヴァージンだろ?私が初めての男になるわけだ」
そういうと自分の指を唾液で濡らすと小さくすぼんだ穴へと入れ込む。
変な感触だった。穴が広がり、中へと侵入される感触は、本当におかしなものだった。
「キツいな」
青藍は声をだすまいと耐える。女みたいに喘いでたまるかと。
「どうして、分かったんですか……」
どうせもうバレているし、しらばっくれても何も進まない。開き直るしかない。
「どうして?身元がバレたからもう隠すこともないかって開き直りか?」
笑われてしまった。
「そうですけど、なにか?」
どうせ、殺される……そう思うと不思議と怖くない。
「今から犯されて殺されるかも知れないのにいい度胸だな」
「褒めて下さって有難うございます。で、どうして僕の事が?」
「お前を組織に招いた奴が売ったんだよ」
「は?」
組織へ招いた。……その人物は先にここに潜入していた仲間だ。まさか……と思った。
「そいつ、金欲しかったみたいだぜ?あと、危険な事は子供の為にどうとか言っていたな」
確かに彼には子供が、居て……確か、病気だったはず。
「臓器提供と共に売られたわけだよ、お前は、仲間に裏切られて残念」
ケイレブはニコリと微笑み、その後一気に奥まで指を入れた。
「ふっ、、」
思わず声が漏れた。
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