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第4話
「お前の弟、生きてる」
「えっ?」
突然の言葉に驚いて目を見開く。
「詳しく知りたいならそこに四つん這いになれ」
また命令されてケイレブに背を向ける形で四つん這いになった。
「もっと腰上げろ」
言われた通りに尻を少し高く上げる。
すると、直ぐに割れ目を割かれる感触がして、そこに指より大きなモノがあてがわれた。
さっきまで自分の口内で大きくなったモノが挿ってこようとしている。
挿るわけがない!!!あんな大きいの!!
そう思ったが穴がググッと広がる感触と中へと侵入してくる感触が同時にきた。
変な気持ちだ。
裂ける!!と怖かったがまだ、裂ける感じはないし、少し痛いだけ。
男同士のセックスを自分がしている。
「きつ……もう少し力を抜け」
そう言われても身構える。
そして、奥までケイレブのモノが届いた。
ゆっくりと腰を動かしながら青藍の奥を刺激する。
「あっ……はぁ……」
奥まで達した時、変な気持ちになった。嫌なのだけど、気持ちが良いのだ。
男に抱かれているのに、身体中が痺れる感じがして気持ちいい。
ケイレブの手が青藍の腰を掴み、彼の身体も動かす。
次第にベッドがきしみ始め、動きも早くなる。
ズンズンと後ろから突かれて声も荒くなってきた。
どうしよう……気持ちがいい。
「んっ、……」
身体が揺すられて奥がジンジンする。それでも声を我慢する。
ふと、身体が持ち上げられて、繋がったまま体勢を変えさせられた。その瞬間、奥にズンっと刺激がくる。
ケイレブが座り、その上に座らせられたのだ。
「あっ、」
奥に衝撃があった瞬間に声が出た。
ケイレブは青藍の両脚を持ち上げ上下に揺する。
後ろから突かれるよりも刺激が強い。
「あ、やだ……いやっ」
激しくて声がもう我慢出来ない。
女みたいに喘いでたまるかと思ったのに声が出る。
「お前、最高に可愛いな、ほら、見ろよ女より、女みたいになってる」
何を言ってるのだろうと思っていたら、少し離れた所に鏡があった。
体勢を変えたのはこういう事?と理解する。
鏡の中の自分は頬が紅く、そして目が潤み何か欲しがっているような表情。嘘だ……。こんな顔!!
視線を落とせば露わになった自分のイチモツがギンギンに勃っているのが分かり、しかも穴にガッチリとケイレブのモノを咥えこんでいる。
「下の口の方がなかなか上手い」
ケイレブは青藍の身体を何度も揺らす。
「んん、いや、」
これ以上は自分の淫らな姿を見たくないので目を閉じる。
目を閉じたら今度は音が妙に響いてくる。
自分の吐く荒い息とパンパンと肌のぶつかる音と、くちゃくちゃという粘着質な音。
目を閉じた方が音が気になるのかと目を開けた。開けた瞬間に鏡の中にケイレブを見つけた。
あの綺麗な男も先程より頬が赤らんでいるようで色っぽく見える。
耳元に彼の荒い声が聞こえているのにも気付いた。
あ、そうか、荒い息は自分だけじゃない。
鏡の中の男がもっと婬れた姿をみたい……と思ってしまった。
鏡の中で目が合ってしまった。すると彼はニヤリと笑い。持ち上げていた片方の手は青藍の脚を持つのを止め、代わりにギンギンに勃ったイチモツを掴んだ。
そして、上下に擦りだす。
後ろと前を刺激されて青藍は「あ、あ、やめ、いやだ」と首を振り絶えずやってくる刺激に我慢の限界だった。
背中がゾクゾクと震えるのを感じたと同時にしろい液体を外へ放った。
「あっ……はあ、あ……」
いきなりの刺激でイッてしまい。頭の中が真っ白で何もかもがぶっ飛んだ。
ケイレブは先の方に垂れる精液を指で拭うと、ペロリと舐めた。
「甘いなお前のは」
耳元で囁かれて、何も答える事ができない。自分のを舐めた事がないので「そうですね」なんて言えるわけがない。
「さて、上でもう少し頑張って貰おうか」
ケイレブは青藍の身体をまた持ち上げ体勢を変える。
次は自分が下になり騎乗位させた。
身体はケイレブの方へ向けさせたので顔を向かい合わせる形になる。
ケイレブを見下ろした青藍は彼の顔をじーっと見てしまう。
「ほら、黙っていないで動け」
「動く……って……どうやって?」
「ああ、マジで何も知識がないのか?お前、本気で女抱いた事ないのか?」
ケイレブは手を伸ばして青藍の顔を触る。
恥ずかしながら彼は警官になりたくて学生時代は勉強ばかりしていた。もちろん、勉強だけじゃダメな事は分かっていたので格闘技や他にも知識を入れる事が精一杯で恋愛にかける時間がなかった。
でも、好きな人が居なかったわけではない。
かなり昔、幸せな時に出会った初恋の人がいた。
それだけ。
答えない青藍に「先にトップに渡さなくて良かったな」と言う。
「彼はど変態だから、本物のヴァージンなら人前で犯した後に競売にかけられたかもな」
「……でも、どうせ、トップに僕を渡すのだろう?それだったら、殺してくれ」
青藍は真上からケイレブを見つめた。
「お前、死にたいのか?弟が生きてると教えたのに」
「生きていると分かっただけでいい」
「何をやっているか、興味はないのか?」
「興味がないわけじゃないけれど、生きていると分かっただけでいい」
「育ててくれた義両親を悲しませても?」
「それは……仕方ない」
「なるほど……では考えよう。でも、今はこっちに集中しろ」
ケイレブは青藍の腰を持ち前後に揺らした。
途端にまた来る刺激に青藍は淫れていく。
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