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第5話
「ひぃっ、あっ、あっ、あぅっ」
しずい邸の男娼として開発されてきたマツバの肉体は、敏感だ。
乳首の刺激はペニスへ直結し、他愛もなくそこが勃ち上がってしまう。
「紅鳶が最初からマツバほど感じるとことはないだろうけどね。おまえが日々頑張れば、そこの刺激だけで勃起してくれるようになるよ」
アザミが笑いながら実に適当なアドバイスを後輩へ送ったとき。
アザミの膝に乗っていた梓が、
「ぼ、僕も……」
と言った。
「え?」
「ぼ、僕も、してみたいです。そ、その……漆黒さんに、満足していただきたいので……」
頬を真っ赤に染めて、梓が真剣な顔でアザミを振り向いてくる。
アザミは口元のホクロを歪めて淫靡な笑みを浮かべると、ひらりと指先を動かしてアオキに合図を送った。
「アオキ。マツバを立たせてごらん」
「ぼ、僕ですかっ?」
マツバが半泣きの表情になる。
しかしここではアザミがヒエラルキーの頂点だ。アザミに逆らう、という豪胆なことは誰もできなくて、アオキはもはや着物を羽織っているだけの状態のマツバに手を貸して、彼を立たせた。
後ろ手にリボンで作った指錠を掛けられた形のマツバは、半勃ちの陰茎を下着に浮き上がらせて、恥じらいの表情でアザミを見下ろした。
「僕の横に片膝を付いて……そう、そのまま梓に向かって少し倒れてごらん」
マツバはアザミの言うがままに、片膝をソファに乗り上げ、僅かに上体を倒した。
手を前で突っ張ることができないので、あまり倒れすぎないように気を付ける。
すると、同じく指を縛られて手が使えない梓が、戸惑ったような目でマツバとアザミを見比べた。
「あ、あの、手を……ほどいてください」
「バカだね、梓。手が使えないなら、口ですればいいんだよ」
「ちょ、アザミさんっ。口はダメですっ」
マツバが狼狽えた声をあげた。
しかし、
「おまえだって漆黒に、そこを舐めてもらって気持ちいいだろう?」
とアザミにそそのかされた梓が、どこかおどおどとした動作で、小さなベロを伸ばしてきて……。
子犬のように、やわやわとマツバのそこを舐めた。
「あっ、あっ、あっ」
たどたどしい愛撫に、背後に少し突き出す形となったマツバの腰が、もどかしげに揺れた。
ぴちゃぴちゃと音を立てて、梓の唇がマツバの乳首を吸った。
「ふふ……下手くそだね、梓。乳首はね、こうやって吸うんだよ」
梓の愛撫を淫靡に笑って、梓の肩越しに、アザミまでもが首を伸ばして、梓とは反対の乳首をしゃぶってくる。
舌全体でぷくりとしこった乳首を押しつぶされ、じゅるりと吸い上げられた。
「ひぃっ、あ、ああっ、あっ」
梓のときの比ではなく、マツバが乱れた。
カリっ、と軽い痛みとともにそこを噛まれ、下着の中でペニスが震えた。
「あっ、ま、待ってっ、ああっ、あっ、だ、だめっ」
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