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四章

「……そんな目で、見ないでください」 今にも泣き出しそうに潤む瞳を見つめた。 「……抜いて、くれ…」 自分で後ろに手をやり取ろうとするのを、すかさずスマホで写真に撮った。 「あっ…な!」 薄暗い部屋の中でフラッシュが光り、彼がビクリとしてこちらを見る。 「……自分の尻に手を入れようとしてるこの写真を、社内メールにでも添付してみますか?」 「…やめ……」 スマホを取り上げようとするのを、 「これを削除しても無駄ですよ? 写真は自宅のパソコンで共有していますので」 そう話すと、 「……くっ…なぜ…」 と、床に膝をついた。 「……あなたが虐めたくなるからに、決まってるじゃないですか。俺の言う通りにしていれば、この写真はどこにも晒しませんので」 へたり込んで項垂れた顎を上向けて、 「……いいですね?」 契約とばかりに唇を重ねたーー。

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