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四章
「……このまま、仕事をしろと言うのか……」
訊いてくるのに、
「そうですね…」と、答える。
「できるわけが……抜いてくれ……」
「……大丈夫ですよ」
言いながら、挿入した器具で内壁をこするようにも回すと、
「…は、あ…うっ…」
刺激に耐えられないといった風で、俺にしなだれかかった。
「抜いては、あげませんから」
凭れた躰を抱いて、リモコンのスイッチを入れた。
「ふぁ……くっ! 」
突然に内奥で動き出したそれに、目が見開かれる。
堪らずに先端からじわじわと流れ出す透明な液を眺めながら、
「……抜きはしませんが、スイッチは切っておいてあげますので」
と、リモコン式のスイッチをオフにしてポケットにしまった。
「いや…だ…出し…て……」
「わがままを言うと、またスイッチをオンにしますよ…」
いやいやと左右に首を振る彼に、
「入れておくだけなら、いいでしょう?」
言い聞かせる。
「……や、だ……」
涙目になる彼の髪を撫でる。
「いい子だから、俺の言う通りにしてください」
まだ首を振るのに、
「聞き分けないなら、スイッチを入れっぱなしにしますよ」
ポケットの中で再びONにすると、
「……あっ、あ…やめ……も、う……」
自身の体を抱き、ガクガクと震えた。
「……そのままでいますよね?」
黙って、首を縦に振る。
「終業時に、抜いてあげますから」
もう一度頭を撫でようとして、手を振り払われ、
「……では、仕事が終わったらまた」
言い残して、資料室を出たーー。
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