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四章

まだ出し切れていなかったのをじゅるっと吸ってやると、 「…うぅ…んっ!」 彼は俺の頭をぐっと抱えた。 じゅうと出なくなるまで吸い尽くして、顔を見上げた。 「気持ちよかったですか?」 「気持ち…ぃ…」 可愛いらしくも感じる声に、立って思わず口づけた。 「課長…課長…」 穴へ入れたままの親指を動かすと、舌がより深く絡み付いた。 「……今日は、これ以上はもうしませんが、次には俺のを……」 唇を離して言うと、彼の口元からつと唾液が垂れ落ちた。 胸からハンカチを抜いて、口と泣き腫らした目元を拭いた。 指をズッと抜くと、引きずられるように腰が浮き上がった。 それと同時に、快楽に浮かされていた彼の思考もはっきりとしてきたらしかった。 目の中に次第に焦点が戻ると、 「……今、何を……」 呆然と呟いて、 「……俺に、何をした?」 たった今のことを覚えていない風で尋ねた。 唐突に気を許したとばかり思って戸惑ってもいたが、ただ快感に呑まれていただけだったのかとわかると、その方がいっそ好都合にも思えた……。

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