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五章

風呂場に連れて行き、ベタベタに付いたローションを落とした。 背中から抱くようにして、手につけたボディーソープで全身を撫でるように洗っていく。 ぬるりと下から胸を撫で上げるようにもすると、 「…んっ」 萎えていた彼の下腹部が勃ち上がりを見せる。 「……課長 」 ソープでぬめる手でやんわりと中心を握ってやりながら、 太腿の間に自分のものをぐっと挟み込んだ。 「もっと、締めてください股を……」 耳に歯を立てて、ギリッと噛むと、 「…いっ!」 叫び声とともに、腿がギュッと締まった。 「もっと…締めて…」まだ血が滲むほどに耳へ歯を立てながら、 彼の股の間で自分のものをこすった。 同時に、石鹸と粘液とで糸を引く彼のものを、さらに握った手の中で責め立てていく。 耳たぶから流れた血が、首筋をつたい肩に滴るのを舌で舐め上げて、 「……こんなんじゃ、足りない…」 血の付いた自分の唇を拭い、 「……足りませんね。もっと、あなたを虐めないと……」 ぬらぬらとしこっていた陰茎の先に、尖った爪の先を捻じ込んだ。 「……いっ!」 「……痛い、ですか?」 聞きながら腰を打ちつける。 「痛い……やめ…」 尿道口をぐちゅぐちゅと執拗に弄りながら、 「……けどいたぶっていないと、イけないんですよ俺はね」 その顔を自分へ向けさせて唇を奪った。

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