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五章

「も…やめ…見られ…る……」 「……見たい奴には、見せてやればいいじゃないですか」 唇を咥え込むようにして、深く口づけながら、 ベルトを外し緩んだ腰周りから下着の中へ直に手を突っ込んだ。 「…い、やっ…」 「……嫌だと言っても、もう濡れてますよね…」 亀頭の先からはじゅくじゅくと汁が溢れていて、ボクサーパンツは既にぐしょぐしょに湿っていた。 「……イかせてあげましょうか?」 耳へ囁きかけるのに、 「……いや…い、い……」 首を横に振りたくる。 「恥ずかしいのなら、ベンチの後ろの繁みでどうです?」 「……いっ…や…あぁ……」 声を抑えようと縋りついてくるのを抱え上げて立たせて、植え込みの暗がりへ連れて行った。 そこでズボンを下ろし、パンツを引き下げると、そそり立った陰茎がビンと跳ね上がった。 「さっきしたばかりなのに、もうこんなになって…」 さらに固く勃たせていきながら、背後に回り、 自分のものをチャックから出して、半日もの間挿入した器具でだいぶ緩んでいるはずの孔を貫いた。 「……んっ…あぁ…!」 入り口のきつさはあったがずぶずぶと奥に入って、抜き差しをすると、 「……ぅん…くっ…は!」 彼は快感に喘いで、握る手の中でビクビクと砲身を震わせた。 「気持ち、イイですか…課長」 「あ…気持ち…い、ぃ…」 官能に耽《ふけ》り、朦朧として口にするのに、 腰を打ちつけながら、擦る手を早める。 「俺と一緒に…イって……」 「…ん…イ…クッ……」 手の中に精液が出されると、自分も彼の中へほとんど同時に放った……。 萎えたものを引き出すと、芯を失くしてふらりと前のめりに倒れそうにもなって、後ろから抱きかかえ足元に下ろしていたパンツを履かせた。 ズボンも上げてやりながら、 「もう、帰してあげますよ、課長」 耳へ口を付けて、 「……今日は、存分に楽しませてもらいましたから」 言って、その背中を押し出すと、 「もう帰っていいのか……?」 俺の言葉をオウム返しのようにも口にして、ふらふらと歩き出して行った。 その後ろ姿を眺めながら、(たぶん今日のことはあまり憶えてもいないんだろう)と感じた。 ただ、憶えてなどいなかったとしても、何度でもその身体に刻み付けるように抱いてやればいいとも感じていた……。

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