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六章

「……うんっ…!」 せり上がる快感に、一瞬アクセルとブレーキを踏み違えそうにもなって、 シャッターが降りた店の駐車スペースへ、咄嗟にハンドルを切った。 車を止め、股間にうずめた顔を両手で押さえ込むと、 「…うぐっ…」 えづいて、 「ぐ…がはっ…」 吐き出しそうになるのを、喉の奥へ無理やりに突っ込んだ。 「…んっ…うぅ…」 口に含んだままで、辛そうに顔を歪ませて上目に見る、 その視線とかち合うと、彼を屈服させているという言い知れない程の充足感が襲って、 「……はっ、あぁ…っ!」 そのまま達してしまった。どくどくと溢れる白い粘液が、彼の口元からだらだらとこぼれて糸を引く。 閉め切った車内には、鼻をつく青臭い匂いが充満して、よけいに淫らな気持ちだけがつのって、 虚ろに開いている口にしゃぶりつくように口づけながら、我慢できずに彼のものを取り出して自分のものと擦り合わせた。 「ああっ…はぁ…!」 シートを後ろにずらして自分の上へ身体を抱え上げて、騎乗位で下から突き上げるようにしてぐちゅぐちゅと竿どうしをこすった。 「…ん、感じ…るっ…! 課長…もっ、感じ…て…!」 「んん…あぁ…っ」 応えるように上げられる喘ぎに、唇を貪って、 「……イ…クッ…!」 「…ぅん…イ…ク……!」 同時に弾けたーー酔いが回っているせいがあるのか、彼も快楽に耽って我を忘れているような感じで、 萎えたものを再び掴むと、堪らない風で掴み返されて、 ねちねちと互いのものを扱きながら、飽くことなく唇を求め合った……。

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