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 ビーチで誘った男たちと木陰で睦み合っていると、秘め事に気付いたマッチョな外国人が二名、乱入してきた。    晴樹は彼らの長大なペニスに、手と口を使って奉仕する。  もちろん、スキンは装着させた。  晴樹の恥態に興奮した金髪碧眼の男が挿入したがったので、彼に二枚目のコンドームを渡す。  サイズが合うだろうか……と思うほど男のそれは大きい。  けれど白人のペニスはあまり硬くならないので、晴樹個人の趣味で言えば、ガチガチに勃起する日本人の陰茎の方が気持ちよくて好きだった。    しかし、媚肉を掻き分けて奥の奥まで進まれると、それだけでもう中が悦んで軽いエクスタシーに陥ってしまう。  幾度も貫かれた晴樹の孔は、もはやセックスのためだけに存在する、ただの性器に成り果てていた。    牡を咥え込んでいる晴樹の尻には、すでに八本の線が引かれている。  この男で、九枚目のゴムだ。  誰がいつ書いたものか『Fuck Me!』の文字まであって、その尻の肉を鷲掴みにされ、晴樹は深々と串刺しにされたままで腰を揺らした。    男が呻き声とともに、熱い精子を吐き出した。  ゴム越しに、どくどくと奔流が注がれるのを感じ、後孔が勝手に蠢いて、晴樹を絶頂に押し上げる。    男たちに弄ばれて、何度もメスイキをしていた晴樹だが、勃起したままの前では一度も達していなかった。  出したい、という欲望が晴樹の中で限界まで膨れている。  後ろでイくのも好きだし、それが癖になっているけれど、晴樹だって男だ。射精の快感を知っているから、溜まりに溜まった精子を吐き出したかった。  けれど、イけない。    これが夫の思惑だ、ということは、この卑猥な水着と一緒にコンドームの箱が置かれているのを見つけたときからわかっていた。    徹底的に恭祐好みに仕込まれている晴樹の体は、中出しされないと、射精することができないのだった。  ぬちゅり、と粘った水音とともに、巨根が引き抜かれた。  晴樹はヤシの木の幹にしがみついて、その刺激に背を震わせた。  後ろだけの絶頂は、一回が長い。  休む暇もなく貫かれていたので、イきっぱなしでこまかな痙攣が止まらなかった。    そんな晴樹の肌に、男がマジックで九本目の線を引いた。  あと一枚残っているな、と、英語で囁かれ、晴樹は首を横に振る。  それは……。  その、最後の一枚は……。 「俺も混ぜてもらおうか」  不意に、耳に馴染んだ声が聞こえてきて。  晴樹はハッと振り向いた。  パーカーに水着姿の夫が、ゆっくりとこちらへ歩み寄って来ていた。    恭祐の視線が、晴樹の体の上を一往復する。  足元に散らばっている白濁にまみれたコンドームと、陰茎を引き抜かれたばかりの、内側の色を覗かせた孔と……そして、マジックで落書きをされている尻。  それぞれに数秒、眼差しを注いだ恭祐は、白人の男の手から最後のひとつとなったスキンを奪った。    横取りをする気か、と憤然とする男へと、恭祐がひと言、早口の英語で告げた。 「これは俺の妻だ」  男がぎょっとしたように目を丸くして、オーバーリアクションで青空を仰ぐ。  恭祐は唇の端に笑みを刻み、立てた人差し指と中指の間に挟んだコンドームをひらひらと振って、言葉を続けた。 「鑑賞したければ、するといい。但し、ゴムはもうないから手出しは無用だ」  恭祐の声に、男が悪態を吐き捨てて、砂地を蹴って去って行った。  そう言えば晴樹を囲んでいた他の男たちの姿も、いつの間にかなくなっている。     晴樹は夫に背を向けたまま、背後に突き出した尻たぶを、自身の手で左右に開いた。  ひくひくと蠢いている、淫らな孔を、恭祐へと見せつけて。 「恭祐さん……早く、ください……」  と、夫のペニスをねだった。  恭祐がふっと唇をほころばせて、アヌスには触れずに、晴樹の尻に書かれた文字を指先でなぞる。 「随分と良い恰好だな、晴樹」 「ああ……だって、あなたが……」 「俺はマジックなんて用意しなかったぞ。落書きされて、興奮したのか」 「は、はい……」  晴樹が頷くと、恭祐が甘い声で囁いた。 「悪い子だ、晴樹」  言うなり持ち上がった男の手が、ピシャっと尻を打つ。 「ひっ」  晴樹の喉から悲鳴が漏れる。  痛くはない。痛くはないが、打擲(ちょうちゃく)音が大きく響いて、叩かれるという行為そのものに感じてしまう。    晴樹は我慢できずに膝をすり合わせた。  無毛の股間では、パンパンに張りつめた陰茎が揺れている。 「い、入れて……恭祐さん、オレのここに、早く……」 「おまえの、どこに欲しいって?」 「お、オレの……恭祐さん以外の男に、ハメられたばっかりの、お、オマンコに、ください」    恥ずかしい言葉を口にしたら、後孔の(ひだ)が物欲し気にパクパクと開閉するのが、自分でもわかった。  他の男に抱かれたばかりのはしたない体を夫に晒すのは、恥ずかしい。  けれどその羞恥が、晴樹の肉体をどんどんと熱くする。  パンっ、ともう一度平手で尻を()たれた。  ビクっと背筋を強張らせた瞬間、ぐぷぷ……と逞しい男根が潜り込んできた。

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