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※第11話
「ふっ……ざ、けるな……ッ」
「口の利き方に気をつけなさい……とは言っても、甲斐は痛みには強そうね」
パチッと尻を軽く叩いて、膨らませたバルーンで肉の道を拓きながらこりこりと擦りつける。
「……ッく…ああ…ッう」
ぐいぐいと空気が入った風船で内部をかき回され、薬も使っていないのに胎内が熱をもってくるのを感じて工藤は息を荒くする。
昨夜とはまた違う感覚が襲ってくる。
少しづつポンプで膨らむ器具に内部の肉が張り付いていくのが分かる。
「ほら、甲斐、見てみなさいちゃんと勃起してきたでしょ。ここが貴方のいいところよ」
バルーンのさきっぽでこつこつと柔らかく肉の芽をあげられると頭が痺れてくる。バルーンをくわえこんだアナルの淵がひくんひくんと痙攣して拡がっていくのが見える。
「……や、ああ、ッあ、う、やめっろ、て……く、くるし、いッァア、イッ」
「ここを強く押すとね……」
「ンンン、や、めッ、あアッ……ああ、ひ、はれっ、つす、るッ……ふ、ッあああああ」
人の器官がそれごとすべて作り変えられるような感覚に、身が震えてたまらなくなる。
カウパーが溢れてしたたり落ちていき太股を濡らしていく。とめどない熱の感覚は自分の内側から湧きおこり、そして内部から侵食していく。
「甲斐、キモチいいでしょ、中も肉が絡んで動かすのが大変になってきたわ。もう少しだけ空気を増やしましょうね」
串崎はポンプを押して更に内部を膨らませ、ぐいぐいと中をえぐっていく。身体が薬を使っていないのに灼熱のような棒に焼かれる感覚に震える。
「や、ああ、も……ッふ、うう、っああ……」
「ふふ、この大きさは普通の男のちんぽの大きさよ。ちんぽ入れられる感覚はいいでしょう」
誘うように耳元で囁きながら、ゆっくりと性交を意識させるような動きで抜き挿しを繰り返しながら、バルーンで奥までぐいっと押し込んで震わせる。
「あ、アア……ッくう……ッ、へ、ン……ッに、な、る……も、あ、ッあああ、あああ、へ、ンッ」
工藤はしゃくりあげるような声を漏らして、ジンジンと這い上がる様な背筋から脳みそまで痺れる感覚に嬌声をあげる。
浅黒い肌を真っ赤に染めて、びくびくと奥を貫かれるたびに目を見開いて痙攣を繰り返す。
「いいのよ、ヘンになりなさい。そしてこれからはここに入れられるのが大好きな変態になるのよ」
「あ、ひ……っひィ、いや、ううう、いい……ああッ…イイ……イクッああああ……あ、あ、あ」
こぷっと溢れた精液は僅かで、全身を震わせながら工藤は顎を突き出して、尻の肉への刺激のみで痙攣を繰り返し何度も達しているようだった。
「あ……う……っく……ッはあ、あ、あ、ふ」
目を見開いたままで、空イキを続ける工藤の体を串崎はそっと抱きしめて頭を撫でる。
「甲斐。キモチいいでしょ。いーい?貴方はちゃんとメスに生まれ変わったのよ」
内部を動かす器具の動きを止めずに、まるで洗脳するかのように、串崎は工藤の耳元で囁き続けた。
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