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※第14話
「甲斐、どこに何がほしいのか分からないわ?ねえ。このおちんぽを、どうしてほしいの」
工藤の願いなど目に見えて分かっているのに、それを自覚させるがごとく串崎は問いかける。もう、刺激が欲しくて仕方がないという表情をする工藤は堕ちているも同然である。
「いらないのかしら」
意地悪を言って耳を噛みながら、誘うかのように息と言葉を吹き込んで、カリ首まで入れてはつっと引く動作を続ける。
なんて、目……して……んだよ。
工藤を虐めている筈なのに、串崎の目は酷く優しく言葉を促すように彼へと注がれる。その視線は熱をもっているようで、まるで包み込むような情に満ちているかのように工藤には思えた。
これが力任せの調教ならこんな風に屈服なんかしなかったのに、愛情かと錯覚してしまうやり方におかしくなってしまう。
「……おね、がい。おれ、おれの……おまんこに、おちんぽ奥まで、ぶちこんで……」
ぐちゃくちゃに中を掻きまわされて、壊れるくらいの快感にまみれたいと、本能が訴えている。体中の血液がぐるぐると回って、おかしくなりそうだ。
串崎は工藤の頭ごとすべて胸の中に収めるように掻き抱くと、一気にディルドを奥まで呑み込ませる。
「ッひ――ッあああ、ああァァ、ひ、ああ、ァアアア、ああ、ああ」
声をあげる工藤の動きに合わせて、奥を突き上げては、ゆるゆると中を動かす。
「……いいこね、甲斐。あんまり可愛いから本物のおちんちんもぶちこみたくなっちゃうわね」
軽く眉を寄せて切なそうに囁きながら、内部を掻き混ぜるように器具を動かし、工藤を悦楽の底へと叩き落した。
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