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官能に溺れる淫らな身体。

 青年はベイジルが感じていることを知り、さらに大胆になっていく。  下着の中へと手を忍ばせ、膨れ上がっているベイジルを直に触れた。  同時に、華奢な腰がびくんと揺れる。 「あ、ああっ!!」 「やっぱり気持ちが悦いんだ。濡れてる」  息を荒げながら、男性特有の骨張ったその手がベイジルの陰茎を包む。根元から先端へ。そして亀頭を扱く。  その度に、ベイジルの口からは艶のある声が発せられる。  自分が与えている快楽に悶えるベイジルの姿に興奮するのか、青年は耳朶を食み、舐める。  ベイジルの腰が跳ねる度に、反り上がった青年の雄が双丘に当たる。  青年の欲望が後孔を刺激するように擦り付けられ、ベイジルは意図しなくとも肉壁が開閉するのが判った。 「やべ、もう我慢できねぇや」  青年がそう口にすると、ベイジルの拘束を解いた。  しかしベイジルはもう逃げることすらもできない。息が乱れ、まるで何千キロもの距離をマラソンで走っていたかのように心臓が大きく鼓動している。  いくら嫌悪感を抱こうとも、ベイジルの身体は快楽を求めていた。  衣擦れの音がする。  自分は見ず知らずのこの青年に抱かれるのだろう。  そう思うと、唇からは艶のある声に混ざり、悲鳴が飛び出す。  快楽に勝てない自分への苛立ち。欲望のためなら誰にでも身体を明け渡してしまう自分が悔しい。  瞼が熱を持ち、涙が流れる。  そんなベイジルを見ようともしない青年は、ベイジルの中で自らの欲望を解放することばかりが頭にあるようだ。  下着とハーフパンツがずり下ろされる。

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