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Shopping。

 ロマはオメガほどではないにしても、移住民族で下品だと世間一般では蔑まれている存在だ。スターリーがその彼と知り合いだなんてことはないに等しい。  自分はなぜ、ロシュとスターリーに接点があるとどうしてそんなことを思ったのか。そんなことがある筈ないのに……。  ロシュはがベイジルを気遣うのはきっと昨夜激しく抱いたからに違いない。 「ここからだと車で行けばスーパーまで一時間もかからないし。それに貴方のその状態で買い物は難しいんじゃない?」  彼の足下には子供たちがぶら下がっている。まるで彼がユーカリの木で、子供たちはコアラのようだ。彼らは足に抱きついていて離れようとしない。  ベイジルがロシュの足下を視線で示せば、ロシュは大きなため息をついた。  こうして晴れて自由の身となったベイジルは買い物へと繰り出した。  昨夜、あれほど情熱的に抱かれたベイジルの身体は、けれどもおかしなことにいつもよりずっと身体が軽い。  おかげで目的地に難なく辿り着いたベイジルは目当ての粉ミルクを手に入れた。  チャストロミエル教会で預かっている年齢は一歳に満たない赤ん坊から十三歳前後までと幅広く、中でも彼らの大半は離乳食と併用している一歳前後の子供たちばかりだ。だからミルクだって子供たちの数相応に必要で、ベイジルは大きな缶を手に、スーパーを出た。  ベイジルは教会に戻るべく、車を運転する。目的を果たし意気揚々と帰宅できると思いきや、しかしそれは起きた。

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