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夏道-23 白くて赤い
ヒクつくつま先に脱げかけた靴下がぶら下がっているのをちゃんと脱がした。ブラウスとトランクスだけにさせた姿を見つめる。
中学の始め頃までおばさんが面白がって買った可愛い柄ものを履いてたけど、最近は流石に自分で買ってるのか紺のシンプルなやつだ。変なとこを考えながらブラウスのボタンに指をかける。
首まで赤みを帯びて体を震わせているのがすごく可愛い。微かに抵抗する手をすくい取って、指を絡めて握ると目を瞑って漏らす吐息が色っぽくて、自分の下腹が熱くなるのが分かる。トランクスの下でも反応しているものがあって思わず口元が緩んだ。
「前に言ったっけ。こんな風に触るとお前のがこうなるのも面白がってたって。これってくすぐってるから? それとも俺が触るから?」
手を一旦離して開かせた両足を引っ張って腰を近づけた。少し大きな声を上げて身をよじったのを宥める様に優しく首を撫でる。
「どっちも?」
その目に溜まった涙は悲しいものじゃなさそうだけど、目尻から流れていくのを拭った。顔を寄せると瞼を閉じられる。
ボタンは全部外れて、手を滑り込ませて素肌を撫でると一番ビクついて喘いだ。見えた肌はやっぱり白くて、じんわり汗をかいている。いつも触っていた所を直接撫でると簡単に声を漏らす。
可愛い。
「なつみ……っ」
「ん?」
くねる腰を抱いて体をくっつかせると足も曲げてしがみ付いてきて、堪らず感じ入る。
息を荒くしながら必死に訴えようとしている唇を間近に見た。
「……く、くるしいっ……くるしい……っ」
眉をハの字にさせて本当に苦しげで、静かに動きを止めた。ブラウスの下から手を出して頭を撫でる。肩で息をしていたのが段々と落ち着いてきて、小さく息を吐いた。
「大丈夫か?」
「……うん」
その視線は彷徨っていて、目を合わせずに薄口を開いた。
「夏道……、する、の……?」
「何を?」
通じなくて恥ずかしいのかまた顔が赤くなる。あぁ、なるほど。
「しねぇよ。そのやり方はまだ調べてないし……、でも、もっと触りたい」
見下ろす眺めに微笑う。
「いいか?」と聞くと、唇をきゅっとしめて涙目を逸らして睫毛を伏せた。
「……好きにすればいいじゃん」
「あははっ、う〜ん、それはナシだ」
とんだ返事に笑ってしまった。自制していたのを見破られた気分だ。
露出する肌に手を当てて脇に沿ってゆっくり撫で上げるとブラウスがはだける。感覚に耐えている表情を見つめた。
「それだと制限無いから」
依は徐ろに手を上げて自分の顔を隠すように前へ持ってきた。
「すれば、いいじゃん……。さわってよ……」
今の俺の顔はヤバイかもしれない。
依にそういうこと、言われるとゾクゾクする。まだ僅かに自制していても口の端を引き上げていた。
自分も上着を脱いで半裸になって、その腰に手を回す。近くで聞く吐息にも煽られて首元に歯を立てた。
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