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絶倫モンスター爆誕?2
そんな俺たちの初体験は、あいつが十八歳になった当日。あいつはもう大学生になっていた。
早朝、俺の部屋に突撃してきたあいつは、まだ寝ぼけていた俺を押し倒して、そのままハジメテを済ませてしまった……。
前々から行動力のあるやつだと思っていたが、まさかここまでするとは。
形式的には俺が挿入した側にも関わらず、何かを失った感が半端なかったのは、ここだけの話だ。
一度ヤって箍 が外れたのか、あいつはその後も事あるごとにセックスを迫ってくる。
ヤリたい盛りの十代、怖い。
しかもあいつの体力が尽きるまで、何度も迫ってくる。俺がヘバると「しっかりしてよ!」と檄を飛ばし、ありとあらゆるテクを使って勃起させにかかる。
恋人に求められるのは嬉しい。
だがアラサーの俺には辛い。辛すぎる。
朝起きても疲れが取れないし、仕事中に眠くてしょうがないのだ。
セックスできなくて我慢していたあのころとは違った、苦悩を抱えるようになっていた。
一体どうしたら……。
悩んでいるとき、会社でパートさんたちの話す声が耳に入った。
「うちの子、夜全然寝てくれなくてさー……もう寝不足で困っちゃうわ」
なんと! 俺と同じ悩みを抱えてる人がここにも!
「子どもあるあるよね。いい手があるわ」
何っ!? いい手ってなんだ!
「日中に体を思いっきり使った遊びをさせて、極限まで疲れさせれば、夜はコテンよ」
体を思い切り使って疲れさせれば、夜コテン!! これだっ!!
こうして俺は体力温存と寝不足解消を図るための作戦を、敢行することにしたのだった。
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「えー、今日ボク何もしちゃだめなの?」
「ヒサトは寝てるだけでいいから。今日は俺に任せて」
「それじゃマグロじゃん。ボクだってタカアキのこと喜ばせたいのにぃ」
頬をプーッと膨らませて拗ねるヒサト。
そんな顔もマジかわいい。かわいすぎて決心が鈍りそうになるが、こんな性生活がこれ以上続けば仕事中に寝てしまう。確実に。
「たまにはこんなプレイもいいだろ?」
「……プレイ?」
「マグロさんプレイ。初めてだな」
実際にそんなプレイがあるのかは知らん。だが“初めて”に弱いヒサトは、俺の言葉に即食いついてきた。
「初めて! やる!!」
ウキウキとベッドに横たわるヒサト。
期待に目を輝かせている。
ほんとにヒサトはかわいいなぁ。こんなかわいい子が俺の恋人だなんて未だに信じられない。神に感謝だ。
「タカアキ?」
「あぁ、ごめんごめん」
訝 しげな目を向けるヒサトに謝罪しつつ、俺はベッドサイドに常備してあるゴムとローションを手に取った。
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