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絶倫モンスター爆誕?2

 そんな俺たちの初体験は、あいつが十八歳になった当日。あいつはもう大学生になっていた。  早朝、俺の部屋に突撃してきたあいつは、まだ寝ぼけていた俺を押し倒して、そのままハジメテを済ませてしまった……。  前々から行動力のあるやつだと思っていたが、まさかここまでするとは。  形式的には俺が挿入した側にも関わらず、何かを失った感が半端なかったのは、ここだけの話だ。  一度ヤって(たが)が外れたのか、あいつはその後も事あるごとにセックスを迫ってくる。  ヤリたい盛りの十代、怖い。  しかもあいつの体力が尽きるまで、何度も迫ってくる。俺がヘバると「しっかりしてよ!」と檄を飛ばし、ありとあらゆるテクを使って勃起させにかかる。  恋人に求められるのは嬉しい。  だがアラサーの俺には辛い。辛すぎる。  朝起きても疲れが取れないし、仕事中に眠くてしょうがないのだ。  セックスできなくて我慢していたあのころとは違った、苦悩を抱えるようになっていた。  一体どうしたら……。  悩んでいるとき、会社でパートさんたちの話す声が耳に入った。 「うちの子、夜全然寝てくれなくてさー……もう寝不足で困っちゃうわ」  なんと! 俺と同じ悩みを抱えてる人がここにも! 「子どもあるあるよね。いい手があるわ」  何っ!? いい手ってなんだ! 「日中に体を思いっきり使った遊びをさせて、極限まで疲れさせれば、夜はコテンよ」  体を思い切り使って疲れさせれば、夜コテン!! これだっ!!  こうして俺は体力温存と寝不足解消を図るための作戦を、敢行することにしたのだった。 ********** 「えー、今日ボク何もしちゃだめなの?」 「ヒサトは寝てるだけでいいから。今日は俺に任せて」 「それじゃマグロじゃん。ボクだってタカアキのこと喜ばせたいのにぃ」  頬をプーッと膨らませて拗ねるヒサト。  そんな顔もマジかわいい。かわいすぎて決心が鈍りそうになるが、こんな性生活がこれ以上続けば仕事中に寝てしまう。確実に。 「たまにはこんなプレイもいいだろ?」 「……プレイ?」 「マグロさんプレイ。初めてだな」  実際にそんなプレイがあるのかは知らん。だが“初めて”に弱いヒサトは、俺の言葉に即食いついてきた。 「初めて! やる!!」  ウキウキとベッドに横たわるヒサト。  期待に目を輝かせている。  ほんとにヒサトはかわいいなぁ。こんなかわいい子が俺の恋人だなんて未だに信じられない。神に感謝だ。 「タカアキ?」 「あぁ、ごめんごめん」  (いぶか)しげな目を向けるヒサトに謝罪しつつ、俺はベッドサイドに常備してあるゴムとローションを手に取った。

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