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第4話
翌朝、老人が言っていたことは真実だったようで、ジェスは石畳が敷き詰められたレクター広場に立っていた。
「これから、どうするかな?」
ジェスはレクター広場を見渡すように眺めると、呟いた。
早朝ということもあり、世界最大の都市ではあるが、まだ眠りから覚め切っていない。そんな感覚をジェスは抱く。
「とりあえず、拠点探しといくかな。それと、目の前にある建物への聞き込み」
ちなみに、レクターを冠とする広場には円柱形の真ん中に円形にくり抜いたような巨大な建物を建っているのだが、その建物こそがレクターでも最新鋭の医術が研究され、提供されている病院だという。
「まぁ、ここにいても、いなくても、こんだけでかい病院なら何か手がかりが掴めそうだしな」
ジェスは完全に街が起き出す前に、レクター広場から5分と離れていないホテルに当たりをつけて、1週間程、部屋を借りた。
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