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第12話(R18)

「んっんっんっ」  猿轡についたチューブから饐えたような臭いを放つ液体がジェスの口内へと流し込まれる。  それはジェス自身も男であるが故に分かるが、精液だった。 「んっンっンンっっ」  口内に留まれなくなって、流れて出た液体は猿轡を伝って、ジェスの首や襟足に流れ、不快なことは不快だったが、恋人のイルクの精液でさえ飲むのに抵抗があったのに、他の者が出したものを飲み込むことはさらに抵抗があった。 「ズイブンとゴウジョウをハル」 「ガっ! ンンンンン……」  口内に流される液体は増え続け、鼻の穴からも逆流する。ジェスが酸素を確保して、生き延びる為には機械のなすがままでも液体を飲み込み、鼻の穴の方に液体がいかないようにするしかなかった。 「ふぅ……ふぅ……」  チューブから液体が流れ込まなくなったとジェスは思うと、ジェスの細腰とはうって変わって、その腹は子を宿したようにはち切れんばかりに膨らんでいた。  金属製の腕がまた伸び、今度は足を左右に割り開く。それとは別に、手のひらの代わりに人参のようなものがついた腕のような物体が伸びてくる。 「うぅ……うぅ……」  人参くらいの太さの腕がジェスの直腸やその先の膀胱や前立腺を狙うように突いては戻り、また突いてくる。自身もイルクに挿入する時は細心の注意を払って、拡張や前戯をしていたのだが、先端には何かが塗られているのか、すんなりと出入りを繰り返す。  勿論、横たわる形で身体を拘束されているジェスの位置からは見えないのだが、天井からガラス製の板のようなものが降りてきて、ジェスの内部は明らかだった。 「おんあお、いえうあっ……」  擦れていない、美しい肉色のひだが金属製の腕をぎっちり咥え込み、出し入れで、腸液や滑りを良くする液体が泡立っている様子が余す所なく映し出される。 『そんなの、見せるなっ……』  正直、ジェスには男としての矜持をズタズタにされたようで、ショックだった。  おまけに、ジェスの性器からは耐えきれなくて、尿や先走りの液体が溢れ出すが、チューブのついた腕がぴったりと陰嚢手前まで装着され、1滴たりとも漏れることはなかった。  その上、ジェスのあらゆる体液を吸い出すようにチューブが締めつけを繰り返すため、いつまで経っても、絶頂感はあるが、放出感のような……際限といったものがなく、苦しかった。

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