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晴れのち天使

そんなある日の出来事だった。 「ま、ままま、魔王様!!魔王様ー!!!」 魔王の職務室へ、ルシファーの側近である悪魔のアポリオンが勢いよく入ってきた。 「どうしたんです?アポリオン、そんなに慌てて…」 慌てている様子のアポリオンに、驚いたルシファーが何事かと問いかける。 「あ、あの…、て、て、て…」 「手?」 手がどうしたのかと首を傾げるルシファーに、アポリオンがぶんぶんと首を横に振る。 「いえ、そのっ、て、天使が!」 「天使?」 「天使が落ちてきたんですっ!!」 「……………………………はい?」 それは、青天の霹靂だった。

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