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第3話①
「さっきまでどんな風に弄っていたか……、教えてくれる?」
「んっ」
ズボンの上から、大きく主張しているソレをぎゅっと掴む。歪む顔を泣かせたくて仕方ない。
「ケ、イタ……、とび、ら……」
「誰が来るかわかんねえほうが興奮するだろ?」
「でも見られた、ら」
「部長ってすげえエッチなんだなって噂されるかもなあ」
フェロモンに当てられておかしくなってるのかな。涙で潤んでいくシンジにイライラするし、ムラムラする。
「いいじゃん、誰か来たら見せつけてやれば?なんなら、3Pしようか。すっごく気持ちよくなるかもしれないし?」
シンジの髪を丁寧に撫でて、その瞳を覗き込んだ。さっきまで腹が減っていた筈なのに、全然空腹を感じない。それより何より、シンジを抱きたくて堪らない。甘い香りが部屋を覆う。ここが1歩出ればふたりきりではないことを忘れてしまいそうだ。
「どうせお前もムラムラしてんだろ?俺だけじゃ、相手しきれねえかもしれないし?」
「やだ……、ケイタじゃ、ないと、」
震える彼の耳朶を甘噛みして、首元に顔を埋める。
(シンジの匂い……久しぶり……)
子作りをしないと二人で決めた時から発情期のフェロモンを抑制する薬はしっかり飲んでいた、筈。
(なんで忘れんの。……忘れたシンジが悪い)
体をシンジの足の間に割入って、カチャカチャと彼のベルトを外す音が部屋に響く。抵抗するようなことを言っておきながら体は従順で、ますます香りが強くなった。
「ケイタ、やっぱ、家、帰ってから、に」
まだ言うんだ。
「無理に決まってんじゃん。お前だってもうこんなになってる癖に」
硬く育ったそれを急速に擦りあげる。口元に手の甲を当てて声を必死で我慢する様子は、俺を煽るだけってこと分かっていない。ソファーに体を押し付けて、そそり立ってピクピクと動くそこにシンジの手を取って指を絡めさせた。
「そこはシンジがやって。俺はこっち」
「ひ、や……あっ」
既に濡れて受け入れる準備が出来ている後孔の入口を指でくるりと撫でる。
「びちょびちょだよ?もしかして、こっちも自分で解したの……?」
閉じそうになっている足を無理矢理上から押さえつけた。
「う……ん、」
「どこで?」
「ト……イ、レ……あ、んっ」
指を一気に2本入れて急速にかき混ぜる。
「手、動いてないけど?」
「あぁん、や……む、り……っ」
薄く目を開けて俺を見上げるシンジの睫毛に雫が付いてキラキラしていて、艶めかしい。
「ごめん、我慢出来ない」
息を飲んで目を見開いた彼を見なかったことにして、半開きになった唇を自分のそれで塞いだ。
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