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第2話
「新しい俺の帰る場所…」
まだ開けてない段ボールの山を見て、ちょっとめんどくさいな、なんて思ってしまう
「とりあえず休憩しよっかな…」
一人暮らしと言う新鮮な気持ちを落ち着けるため休憩をとろうとしたその時
事態が発生した
「…?電話?母さんから?」
なんか言い忘れたことでもあったのかな…
「…もしもし、母さんどうし「た、大変よ!あぁ、あのね!?ぁぁぁ…お父さ、どうしましょ!?「母さん!落ち着け!普通に言えばいいだろ!あ、枝下すまないね、母さんがテンパっちゃってるから父さんが言うな?…飛鳥が帰ってきた」
あす、か?
に、兄さんの事だよな?
聞き間違えじゃなければ兄さんが帰ってきたって…
「っ!母さん父さん!今そっちいくからまってて!」
通話を無理矢理切って俺は家を飛び出す
ずっと会いたかった兄さん
ずっと、ずっと聞きたかった
「…っはァ…なん、で、俺を…おいていったの…?」
実家のドアを乱暴に開け、階段を駆けあがる
「…っ兄さん!」
「…久しぶり。枝下」
兄さんは昔のかっこいい兄さんではなく、どこか大人びて昔よりずっとかっこよかった
「枝下、元気だったか?身長のびたな~。俺に似てイケメンになったなぁ」
「に、兄さん…なんでいきなり帰って…?」
「あ、枝下、一人暮らし始めたんだってな?兄ちゃん家行ってもいい?父さん母さん、枝下とこ行ってくるね!また後で!」
「え!?ちょちょっ…ま、まって!」
母さんと父さんは口をあんぐり開けて「い、いってらっしゃい…」なんて感じで唖然としている…
「兄さん!まてってば!」
無理矢理掴まれていた腕を振りほどくと急に抱き締められた
「?兄さん?何?」
「…想像どうりだ…困り顔めっちゃ可愛いな枝下」
「…は?」
兄はいったい何が言いたいんだろう?
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