男の身体を抱いたのは新壱が初めてだった。 　いや、男を好きになったのも新壱が初めてだ。 「はぁ……んっ……」 　新壱にとったら、付き合う事、こうやって身体を重ねる事は鉄平が初めてで、こんな風に蕩けるほどの身体になってしまったのは鉄平が何度も新壱を抱いたからだった。 　つまり、鉄平が開発したと言ってもいいくらいで、そう思うと気持ちは更に昂ぶった。 「もう、挿れてぇ……」 　こんな風にお尻を突き上げて懇願する新壱。付き合いたては乳首に触れる事も恥ずかしくて嫌だと言っていたのに、今ではそこを自分でも弄るようになってしまった。 「乳首……触らなくていいのか？」 　そう意地悪く聞くと、新壱は耳まで赤く染めて、「お願いします……」と恥ずかしそうに仰向けに寝転んだ。 「ンッ、んんっ……ぁ」 　二つの突起はピンク色から少し熟れて赤くなり、新壱が自分で強く弄っていたのが見て分かった。 「ここ、自分で弄ってたのか？　俺が抱いてない間……」 「ひゃっ、アッ！？」 　鉄平はそう言うと、新壱と視線を合わせながら舌を伸ばしてそこを先端で突いた。そして、チュッと強めにそこを吸う。 　すると、新壱の腰が跳ね、ドピュッと白濁が鉄平の腹部に飛び散った。 「あ……ぁ……ごめんなひゃい……っ」 　新壱は泣きながらそうか弱く告げて、力が入らない手でその部分を拭って来た。でも、それを鉄平が阻止する。 「勿体ねーな……舐めさせろよ」 　そう言って、鉄平は白濁で粘ついた新壱の手を掴み、ペチャッと舐めた。 「あっ、ダメです……そんなの舐めちゃ……っ」 「ダメじゃねーよ。お前のその顔が見たくて……俺はもう……」 　我慢なんかできない。 「ひゃっ、ああっ！？」 　鉄平は新壱の下肢を左右に割り、そこに顔を埋めた。そして、新壱の閉ざされた窄まりに舌を這わせてペロペロと舐め始め、チュッチュッと音がなるほど吸った。 「ダメ、やぁ……そこぉ……」 　新壱はその鉄平の行動に困惑しながらお尻を動かし離そうとする。でも、それを鉄平は許さない。 「逃げんなよ……欲しくねーの？」 　そう言って、鉄平は猛ったそれを下着から取り出して新壱に見せ付けた。 　それを見て、新壱は目をキラキラと輝かせながら凝視して唾をごくっと飲んでいた。 「……ほしぃ」 「だろ？　でも、今は……」 「アッ、やぁ！」 「ここを愛撫させろよ……」 「ンッ、アッ、アアッ！？」 　今まで恥ずかしいから駄目と言われて我慢して来たそこへの愛撫。 　それをどうしてだろうか。今日は止まらない。 「したっ……舌があついぃ……」 　我慢するのは馬鹿らしい。そう、離れて思った事だった。 「ははっ……もうぐぱぐぱじゃんここ……」 　両親指でそこを優しく広げると、そこは蕩けたようにふやけて鉄平の物を待ち構える柔らかさになっていた。 　それを見た鉄平は、男の性には逆らえなかった。 「アッ、アアッ……あつぃ……あつ……アッ」 「う……はぁ……」 　鉄平は静かにゆっくりと新壱の中へと押し進んだ。そこはもうトロトロになっているからか、それとも、今までに開発したそれがまだ効いているのか、鉄平のそれを優しく包み込んできゅうきゅうと締め付けた。 「ハァ……やべぇな……新壱のここ……」 　思わず口からそんな言葉が出てしまう。 　それくらい、新壱のそこはすごかった。 「て……さんのぉ……お腹くるぅ……。アアッ」 　静かに進んで行くと、鉄平の先端が新壱の最奥を突いた。その瞬間、新壱のペ○スからドピュッと二度目の白濁が飛び散った。 「気持ちぃ……か？」 　鉄平は汗ばむ新壱の頬を触れ、そう尋ねる。すると、新壱は意識を朦朧とさせながら、にこっと笑ってコクッと頷いた。 　その顔を見た鉄平は、箍が外れたかのように腰を思い切り引き、グッと勢い良く腰を突いた。そして、ガツガツと必死に新壱をめちゃくちゃに抱き始める。 「さん……てっぺさ……アッ、あんっ」 　喘ぐ新壱がたまらない。 　顔を耳まで赤くして口元を抑えようとする新壱の仕草は前と変わらず愛おしい。 「好きだ……好きだ新壱ッ……」 「おれ……俺もぉ……すき……すきぃ」 　新壱は腰を突かれながら鉄平の首に腕を巻き付けると、結合する場所の深さを更に深めて唇を寄せた。 「もっと……っ、もっと抱いてっ……俺だけを見てくださ……ぃ」 　その言葉に鉄平は煽られたのか、新壱の腰をガシッと掴むと、そのまま尻を掴んで浮かせ、上から突き刺すように覆い被さり、そのまま一気に最奥を突いた。 　そして、二人は離れていた時間を埋めるかのように、今まで味わった事が無いくらい長くて濃い時間を共有したのだった。