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兄と幼馴染_玖
その姿をじっと見られ、恥ずかしいともじもじする平八郎の両腕を掴み、正吉が自分の胸へ抱きしめた。
「俺の首のあたりに顔を埋めてな。今、気持ち良くしてやっから」
「うん」
言われたとおりに顔を埋めれば正吉のにおいがしてぞくぞくとする。男のにおいと微かに薬のにおいがする。
露わになった雄の部分を包み込むように手が添えられ、その暖かさと感触にびくっと体が震え身体に力が入ってしまう。
「んっ」
「平八郎、力を抜きな」
平八郎の耳に頬にと口づけをしながら手がゆっくりとマラをすりあげる。
「まさきち」
じわじわとくる快楽に体の力が抜けていく。はぁと息を吐きながらその手の動きに感じ入る。
硬くなってたちあがったモノが強い刺激を欲しがりはじめて。平八郎促すように正吉の首筋のあたりにちゅっと音を立てて口づけする。
「おめぇ、さっきから」
「ふぇ?」
顔を赤らめながら言う正吉の、言いたいことが解らず首を傾げれば。何故か睨まれてそのまま布団の上へと押し倒された。
もしかして首筋あたりに口づけをしたことを怒っているのだろうか。
「おめぇが可愛すぎるから悪ィんだぞ」
と、足を掴んで広げて股間へと顔を埋めた。
「え、正吉!?」
躊躇うことなく自分のマラを咥える正吉に、平八郎の方が驚いてしまう。
「だめ、汚いって」
それをやめさせようと体を起こして正吉にやめさせようとその体を押すけれど、くちゅっと音をたて吸われ身体が飛び跳ねる。
「や、あ、あぁ……っ」
その快感に抗えるわけもなく。正吉にやめさせようとしていた手は強く襟を掴んだ。
「なんでぇ、やめさせようとしてたんじゃねぇの?」
その手にくすっと笑い、色気を含んだ目で平八郎を見ながら意地悪な事を云う正吉に、
「意地悪しないで」
と潤んだ目を向ける。
「わかったよ」
口から出されたものは蜜と唾液で濡れており、それを舌が拭うように動く。
裏筋に先っぽへと触れた後、もう一度口に含まれて動かされて。
頂点を迎えた平八郎の身体がビクッと跳ね、正吉の口の中へと白濁を放つ。
「ふぁッ」
なんともいえぬ解放感。放った瞬間に感じるものはたまらなく気持ちがいい。
惚けた顔で正吉を見れば、平八郎の放ったものを飲み干した。
「正吉、そんなもん飲んだら腹を下すぞ」
「あぁ? 別にでぇ丈夫だろ。平八郎のだし」
おめぇは健康体だしなと鼻をつままれ。実際はどうなのかわからないが医者の正吉が言う言葉だからと納得する。
その後、濡れた箇所をぬるま湯で温めた手拭いで綺麗に拭いてもらい、寝間着を着せられて休んでいろと寝かされた。
「正吉、ありがとう。なんか色々とすっきりしたというか」
「そうかい。そいつぁ、よかった」
優しい声と暖かい手が平八郎を包み込んで。きゅっと胸の奥が締め付けられる。
それは昔から正吉にしか感じたことのないモノだ。
ぎゅっと胸を掴んだままの平八郎に、一体どうしたんだと正吉が顔を覗き込んでくる。
「なんでもないよ」
と言うとその胸に顔を埋めれば、頭をぽんぽんと叩いてそのまま抱きしめる様に手を添えてくれた。
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