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嫉心_貮拾
それから半刻あまり。
機嫌よく風呂場へと連れて行かれて服を脱がされる。
将吾と榊の身長はそれ程変わらないが横幅は違う。将吾は筋肉質で胸板が熱く二の腕も太腿も太い。榊はやせ形だが程よく筋肉が付いてり、とて綺麗な肉体をしていた。
目を弓型に細めて舐めまわすかのように将吾の鍛えられた体を見る榊の目つきはいやらしい。
「榊様、助平親父の様ですよ」
スッと榊の視線から自分を隠す様に目元に掌を向ければ、邪魔をするなとばかりにその掌を舐められる。
「あぁ。お前の体を見ただけで興奮するのだ。私は相当いやらしいのだろうな」
その手を掴み、榊のマラへと導く。
「あっ」
目を見開いて榊を見れば、口角を上げて将吾を見ていた。
今までなら嫌悪感を抱いていただろう。だが、今はそんな榊が愛おしくてしかたがない。
「榊様」
ちゅっと音をたてて首筋に口づけし火照る体を摺り寄せる。
「磯谷よ、そう煽らないでくれ」
唇にひとつ口づけを落とした後、口筋に鎖骨へと口づけを落としていく。
「榊様、くすぐったい」
「ふ、そうか。ならば此処はどうだ?」
分厚い胸板に飾られた突起を口と手で弄られて、びくっと体を震わす。
「んっ」
「感じる様だな」
口に含んで吸い上げて舌で弄り。濡れて唾液まみれの胸がてらてらと光る。
もっと弄ってとばかりに胸を反らす将吾に、意地悪な指は乳輪を撫でる様に円を描く。
「え、さかきさま」
なんで触ってくれないのかという表情で見つめる将吾に、口元に笑みを浮かべて。
「触ってほしいのか?」
と聞いてくる。
自分に対して意地悪をする時の榊は本当に楽しそうだ。
憎たらしいと思いつつ、愛おしいとも思ってしまう。
どれだけ惚れているんだろうか、自分は。それを気づかされる。
「意地悪、しないでください」
とその背に腕を回す。甘えるような真似を榊にしようとは。
「可愛い奴」
と乳輪を撫でていた手は体を撫でながら下り、たちあがった下半身部分へと触れる。
「んっ」
「乳を撫でられてお主のマラが蜜をながしておるぞ」
掌で包んで擦るたびにぐちゅぐちゅと音をたて羞恥心を煽る。
「あぁぁ……」
快感によがり声をあげる将吾の、その唇に頬に首筋にと口づけを落とす。
先ほどはくすぐったいと思っていた行為も、感じやすくなった体には快感しかない。
「ふ、ぁっ」
たえきれずにはき出した欲は榊の手のひらに、ねっとりとした白濁を満足げに見た。
「なんだ、自分では抜いていなかったようだな。そんなに私にされるのが良かったのか?」
達したばかりで惚けていた将吾だったが、榊の言葉と見れられたモノに羞恥に我に返る。
「な、別に、忙しくてやる暇がなかっただけ……、え、ひゃぁ!?」
白濁を指ですくいとると、そのまま後孔を撫でる。
入口のあたりでぬるぬるとしたものともぞもぞと蠢くものを感じて、それがあまりに変な感覚で背をぴんと張る。
「榊様、何を」
「ん、何って解るだろう? それにしてもかたいな……」
出す以外に使ったことのないその箇所はかたく、中へと入り込もうとする指を拒む。
男同士でまぐわうのに後を使うことは知っていた。
だが、流石に自分のそこに榊のモノを入れることになろうとは思ってもいなかった。
「ひぃ、痛い」
指の先っぽ程しか入り込んではいないのだが、今まで感じたことのない痛さに目尻に涙が溜まる。
「すまぬ」
痛みを訴える将吾に、あわてて指が引き抜かれる。
「痛かったか」
無理やり入れてしまって済まないと抱きしめて優しく髪を撫でられる。
「いえ、申し訳、ありませぬ」
はじめて味わったせいでもあるのか、それに榊に甘えてしまっているせいもあるのか、どうしても痛みにたえきることが出来なかった。
「何故謝るのだ? はじめてなのだからな、無理にことに及んでお主に辛いおもいはさせたくない」
だが次は痛がっても容赦なく初物を頂くと言われて将吾は真っ青になる。
「大丈夫だ。木崎先生にねぎりを貰ってたっぷりとお主の中を指と私のモノで乱してやろう」
次の機会が楽しみだと笑う榊に将吾は嫌ですと首を横に振るえば、それを止めるかのように自分のマラを将吾のモノへと擦りつけた。
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