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父はドM野郎:7

「男として、父として、旦那として、恥ずかしいとか情けないとか申し訳ないって思わないのか」    母に対する尊敬の念が強まると同じだけ父に対する評価は下がる。  本音混じりだからこそ、淡々と口から責める言葉が出てきた。  俺からの侮蔑に深く傷つき涙を浮かべながらも父の口角は上がっている。  母から責められることで父は安心を得ていた。  自分の恥ずかしくて情けない姿を見せてしまっても受け入れてくれる母にある意味で依存していた。   「ケツの穴を広げて見せろって息子から言われてホントにやるなんてな」    床に頭をつけながら、俺に尻を向けた体勢は土下座の変形のようで笑えた。  両手で自分の尻肉を左右に広げる。   「なあ、他人のケツの穴を見たり舐めたこと、あんの?」 「か、かあさんに、言われたら、その」 「きったねぇ」    俺の吐き捨てる言葉に涙を滲ませる父。  おさない子供が叱られて縮こまっているような哀れさがある。   「みんな、ケツの穴……こんなんなるわけ? 指が三本ぐらい一気に入るじゃん」  母がペニスバンドをつけて父の尻を責めていたのは一度や二度じゃないのは分かっている。  それでも、尻の中をかき回されて気持ちがいいものなのか疑ってしまう。 「おい、腰揺らしてんじゃねえよ、淫乱っ」    父の腰は無意識に動いていた。俺の指から逃げるような動きだと分かった上であえて逆の言葉を発する。  違うと言えないのか思えないのか言葉にならない呻き声を父はあげた。   「こんな、こと」 「息子とデキて、うれしいだろ」 「よくない」 「ケツの穴を差し出した状態で自分は綺麗で正しい父親ですってか?」 「そうじゃなくって」    指を引き抜いて、挿入するという事前の知らせもなく突っ込む。   「……はっ、ああぁぁぁ!!」 「精液で床を汚しておいて、息子とのセックスはよくないですって?」  俺が挿入したと同時に父は達した。  父の身体は快楽に飢えていたのか俺のペニスを貪欲にくわえこむ。  尊敬できる年上の男の姿などそこにはない。  快楽に飢えたケダモノがよだれを流して悦んでいる。 「アっ、あぁ、あんっ、ひぅ……ま、まって」 「犯してくれてありがとうございますだろ。チンポお待ちしておりましたって言ってみろよ」 「イった、いったばか、っり、ひぃぃ」    動かないでくれという父の訴えは逆だ。  激しく動いて責めたてて欲しいという要望。  そんなことは嬉しそうなよがり声でわかる。   「息子に掘られて、ひんひん喘いでんじゃねえよ」    父の手は床についていて、完全に土下座状態になっている。  土下座している大人の男の尻をあげさせて犯している。萎えていない自分が一番おかしいと俺はどこかで自覚していた。    息子に犯されて喘ぐ父はイカレているが、何回中出ししてやろうかと考えている俺も異常だ。   「尻をわざわざあげやがって、そんなに奥を責められんのが好きなのかよ」    腰を引いて、父を軽く蹴る。  急なことに体勢が崩れた父はあおむけに転がった。  信じられないといった顔で俺を見るので腹を踏みながら自分のペニスをしごく。   「ムリヤリ犯されてます。自分は被害者です。みたいな、そんなお綺麗な顔されてもなぁ」 「……っ」 「息子チンポで射精したんだから、言うことあるだろ」    何を言うのかは知らないが「大人として子供の見本になろうって考えはないのか」と口にすれば、父は震えた声で「チンポありがとうございました。先に射精してすみませんでした」と感謝と謝罪を言葉にした。   「完全にズブズブな調教済みの肉便器かよ。スーツが似合う格好いい男だなんて思ってたのが恥ずかしいわ。ただのチンポ奴隷じゃねえか」    股間を軽く踏んでみると「こんな父でごめん」と言いつつ「ありがとうございます」と口にする。  冷静と快楽の間で揺れている父が哀れで無様で、愛おしい。   「自分の下半身の面倒を自分で見れるだなんて奴隷らしくない考えをするんじゃねえぞ。チンポ奴隷がチンポ欲しがるのは当たり前なんだから、毎日でもチンポくださいってちゃんと頭を下げろよ」    父の肩を踏んだ後に足であごの輪郭をなぞる。  俺が何を求めたのか理解したように俺の足の甲にキスをした。   「……末永くよろしくお願いします」    きっと、母にも告げた言葉だと父の表情から察してしまった。    ひとしずくの涙が父からこぼれた。  正常な親子関係の終焉に対してか、母への別れか、あるいは意味などないのか。    父の涙は、ただのケダモノではなくて、心があるから踏みにじられたい、責められたいという欲求が湧き上がりおさえられないのだと俺に教えてくれた。

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