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父はドM野郎:8

 翌日から父は俺専用の変態淫乱チンポ奴隷になった。    俺の朝勃ちを処理して、日中は貞操帯をつけて、トイレのたびに俺に許可を求める。  父が授業と授業の合間の俺の休み時間に返信できるようにトイレの許可を求めてくるのは面白い。  母が無表情でスマホを眺めて、マメに触っていたわけが分かる。  トイレの許可だけではなくムラムラとした気持ちになったというのを父は報告してくる。  馬鹿だとしか思わないので、そのまま「馬鹿じゃねえの」と返せば大量のハートマークが送りつけてくる。  父は塩対応とかツンとした反応が嬉しいらしい。    想像以上に人懐っこい構われたがりで大人の男だと思うとうんざりする部分もあるが、チンポ奴隷ならこういうものだろう。      ある日、父が乱交パーティーに誘われたけど断ったと笑顔で言った。  俺が再三、他の人間のチンポを舐めたりくわえたら絶縁だと言ったのが良かったらしい。  ダメだと言われたことをしたがるようなマナーもルールもない最下層のマゾヒストではないことに安心した。  頭を撫でてやると照れつつも喜んだ。そんな父の俺を頼りきった姿に欲情したので「やらぁ、もう、ひんじゃうぅぅ」と叫ばせるほどに犯し尽くした。  父をヒンヒン泣かせるのもなかなか面白いものだ。  変な男に引っかからないように息抜きに付き合ってやるつもりが、いつのまにか俺の方が主体になって父を責めていた。  息子のすべてを受け入れるつもりがあるのか、父は何事も拒絶しない。    すこし思うところが出来て、母と伯父が管理していた変態掲示板をもう一度覗いた。    そこには俺の名前がついたスレッドがいくつも出来ていた。  一つは父が自分のされたことを情感たっぷりに脚色して書いている報告とこんなことをされたらどうなるのかという妄想のスレッド。これはあえては見ない。父の要望通りに俺が動いても、父は結局面白くないだろう。予想外なことにはならないので新鮮味がないはずだ。予定調和などこにでもあるセックスライフで欲求を満たせるなら、母も俺も父には必要なかっただろう。    一番上にあるスレッドを開いてみると俺に対するお祝いと父に変なリアクションをとったりしないから安心するようにというメッセージがあった。    大人たちは俺よりも俺という人間を知っていたらしい。    母の死後にいつかこの掲示板を見てくれるとみんな願っていたという。  露出趣味ということじゃない。  父にとって必要なものが俺だという理解があるからだ。    元々が母が人生相談として彼らの性癖をネット上で解放していた。  彼らは母に恩義があるし父に好意的だ。  リアルで沈み込んでやせ細る父を見ていて心配しないわけがない。    そのために父と母がどういったことをしていたのか、父を襲おうかなんていう相談をしてみせた。  俺がそれを見て動くと踏んでいたのだ。    俺が偶然見つけなかったら、きっと伯父がそれとなく教えに来たんだろう。  この掲示板の存在や父の性癖や父に迫ってくるかもしれない誰かの影を俺に教えたに決まっている。    父が不特定多数の男にいいようにされるなんて、あっちゃいけない。  俺の下で喘いでいるならともかく、他人にいいようにされるのは我慢できない。  未だに俺の中で父は尊敬できる男だ。  チンポ奴隷のドM男だが、それはそれとして父は俺の父親だ。    仕事が出来て、男前なスーツの似合う格好いい男だ。  そんな父が俺のペニスをおいしそうしゃぶるのが最高にいい。  俺の前でだけ快楽にゆるんだ、だらしない顔を見せる父だが、仕事上ではだらしなくない。    スーパーで父と買い物をしていると母が亡くなったことを知っている近所の年配の女性に父子ふたりで頑張っているのだとあたたかく見守られたりする。父の尻に入れる野菜を父自身に選ばせているなんて誰も思わない。    父の会社の花見や花火大会に混ぜてもらったが、あたらしい母親に自分はどうなのかなんていう女性がやっぱりいた。  高校生の息子も含んで父と一緒になりたいという意欲は買うが、父の性癖を知れば逃げていきそうな何もわかってない奴ばかりだ。自分の若さと胸や尻で父を釣ろうとしている女性には悪いが、父の胸や尻の方が感度が抜群だろう。    日常と非日常が共存する異常な生活は、なかなか悪くない。    俺は今日もドM野郎と父を罵りながら、大切な家族だから一生そばに居ようと思う。

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