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第4話【処理課(後編)早朝 下 *】

 突然ペニスを握られたBBは、慌てふためく。 「前は、あっ! 前は触らんくても、僕出せますのにっ! ひゃん、あっ! あっ!」 「知っている」 「なら、何で――」  BBの問いに、ゴリは笑みを浮かべた。 「前と後ろを弄られた方が、後ろだけより……感じるだろう?」  刹那――BBの頬が、朱に染まる。  普段は涼しい表情を浮かべているBBが、自分の一挙一動でここまで女の表情に変わる様が……ゴリは好きなのだ。  ――そして。 「いけずっ! あっ、ぁあっ! いや、そない激しく――ひゃあっ!」  そんな風に攻められるのが、BBは堪らなく感じてしまうのだから、仕方ない。 「凄い締め付けだな……くっ」  マゾ気質なBBが、普段は温和なゴリに攻められて、感じないわけがなかった。  BBは子供のようにゴリへ抱き付き、ひたすらに喘ぐ。  ゴリのペニスを咥え込んだBBのアナルは、痛い程にペニスを締め付けている。その感覚に、ゴリは眉を寄せた。  片やキツく締め付けられ、片や激しく扱かれ……我慢できる筈など、ない。 「やぁ、あぁっ! 僕、あっ、ぁああっ!」 「BB……ッ」  BBが背を仰け反らせて射精するのと、ゴリがBBの奥深くで射精するのは……同時だった。  BBは、体をビクビクと忙しなく震わせる。  対してゴリは、そんなBBの上体を支えながら、何度もペニスを跳ねさせた。 「あ、はぁ……っ! ほ、んま……精力絶倫やわぁ……っ」  アナルに注がれたゴリの熱に、BBは満足げに呟く。  そんなBBに、ゴリは触れるだけのキスを落とした。  ゴリとBBの行為が終わり、BBが自分のデスクに戻った後……顔を赤くしたショタと、先程よりも若干穏やかな表情をしたマグロが、シャワー室から事務所に戻ってきた。 「マグロクン……朝から、凄かったぁ」  恍惚とした表情を浮かべたままデスクに座るショタを、BBは笑みを浮かべながら見つめる。 「よぉく聞こえとったで? 助平な後輩達やわ。相変わらず『らぶらぶ』やなぁ」 「ヤダ、BBセンパイ! そんな分かりきったこと言わないでくださいよ~!」 「分かりきったことやったん……?」  椅子に深く座ったショタは体を伸ばし、そのままデスクに両腕を乗せて、上体を寝そべらせた。  マグロはマグロで、普段よりも表情が和かい。デスクの片付けをしているが、口角は若干上がっている。 「この甘ったるい空気、嫌やわぁ……」  BBが呟くと、すぐさまショタが頬を膨らませて反論し始めた。 「BBセンパイとゴリ課長だってセックスしてたじゃないですか! そっちの声だって聞こえてたんですよ!」 「嫌やわ、盗み聞き? ほんに、助平やなぁ」 「えぇ~、理不尽すぎません……?」  そんな二人のやり取りを、ゴリとマグロが微笑ましそうに眺める。  処理課メンバーの関係は、良好だ。その中でも特に、二組の関係がずば抜けて良好なのを、四人は知っている。  ゴリとBB、そしてマグロとショタは……恋人同士だ。  お互いの本名を知らなくても、恋人が他の男とセックスをしても……それでも、互いを恋人だと認識している。  ――それは、あまりにも歪な関係だと、心のどこかでは分かっていながら。

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