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第13話【ショタ(前編)昼過ぎ 下 *】
訳が分からず、ショタはマグロの頭から、小さな手を放す。
「マグロクン……?」
「……っ」
マグロは何かを言いたそうに口を開くも、何も言わずに、下唇を噛む。
言葉少ななマグロの考えを、ショタはいつだって理解していた。言葉に出さなくても、マグロの考えは手に取るように分かる……そんな確信を持っていたのだ。
だというのに、今のマグロが何を考えているのか……ショタには、分からない。
「ねぇマ――」
マグロが何を考えているのか分からず、不安になったショタは、もう一度マグロの名前を呼ぼうとする。
――瞬間。
「んむぅッ!」
――マグロのペニスが、ショタの口腔に、無理矢理ねじ込まれた。
突然のことに、ショタはくぐもった声を漏らす。訳が分からず、何とかペニスを吐き出そうとするも、マグロがそれを許さなかった。
ショタの頭を乱暴に掴み、自身のペニスを喉奥まで無理矢理咥え込ませ、逃がさない。
「んんッ! んぅッ、んんぅッ!」
必死に抵抗を続けるも、マグロはショタの頭から手を放さない。むしろ、掴んだまま何度も動かし、ショタの意思とは関係無く、ペニスへ奉仕させた。
『何で』……そう問い質したいのに、大きなペニスが邪魔をして、声を出せない。
「んぐぅッ、んッ! んんぅうッ!」
いつも自分に優しいマグロが行う、突然のレイプじみた行為……ショタは両目から涙を流しながら、ペニスを何度も喉に突き挿れられる。
マグロが眉を寄せたかと思うと、口腔でペニスが脈打つ。その感覚に、マグロの射精が近いことを思い知らされた。
マグロはショタの頭を激しく揺さぶり、小さく息を呑むと同時に……ショタの口腔に、熱い精液を迸らせる。
「ッ!」
「んんッ! んぅううッ!」
ショタが苦しそうに悲鳴をあげるも、マグロは解放しようとしない。射精が終わるまで、何度も何度もショタの口腔に、ペニスを押し付ける。口内に吐き出される精液を、ショタは必死に嚥下し続けるしか、なかった。
マグロが射精を終えると、ショタの口からペニスが引き抜かれる。
「――ゲホッ! ゲホッ、ハッ!」
口の中から異物が抜かれると同時に、ショタは忙しなく酸素を求めて、咳込みながら呼吸をした。生理的な涙がポロポロと溢れ出て、止めたくても止まらない。
ショタは、目の前に立つマグロを見上げる。
「ゲホッ、はぁ……マグロクン、何で――」
見上げた先にあるマグロの表情を見て、ショタは押し黙った。押し黙るしか、なかったのだ。
マグロはショタを置き去りにして、トイレから走り去ってしまった。
ショタの瞳には、見上げた先にあったマグロの表情が、痛烈に刻まれる。
――泣き出しそうな目で自身を見下ろしていたマグロの表情が……ショタの頭から、離れなかった。
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