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第16話【ショタ(後編)夕方 下 *】

 先程まで会議が行われていた会議室に入り、ショタは腰を何度も、上下に揺する。 「あぁッ! はぁ、やッ! あぁんッ!」  どのくらい会議をしていたのか……会議室には、男達の体臭や香水が入り混じった、独特の嫌な臭いが充満していた。  ショタはそんな中、床に寝そべった職員のペニスをアナルで必死に咥え込み、奉仕を続ける。 「ショタ君のナカ、気持ちいぃ~!」 「ひゃぁあんッ! ありがとぉ、ごじゃいましゅぅうッ!」  先程、ゴリによってアナルに出されたばかりの精液が、抜き刺しされるペニスによって、かき混ぜられた。淫らな水音が、会議室に響き渡る。 「あぁんッ! 奥、奥気持ちぃですッ! もっと、もっといっぱい突いて、突いてくだひゃいぃッ!」  セックスの最中なら、マグロのことを考えなくてもいい。頭の中でちらつくなら、更に激しい快感を……ショタはいつも以上に、腰を激しく動かして、快感を求めた。  淫らに腰を振るショタを見上げて、職員は悲しそうに眉尻を下げる。 「でも、ヤッパリ落ち込むなぁ……ショタ君に頼まれたと言えど、依頼してするセックスかぁ……」 「ぁんッ! んッ、どうゆぅ、こと、ですかぁ?」  職員が撫で回すように、ショタの腰に添えた手を動かす。ショタは小首を傾げて、職員を見下ろした。  職員はショタの狭いアナルに深々とペニスを突き挿れながら、会話を続ける。 「だってさぁ……ショタ君の意思だとしても、結局は俺からの依頼になるじゃん? そうなると、業務ってことじゃん? 誘ってもらってなんだけど、そう考えるとねぇ……」  職員のぼやきに、ショタは目を丸くした。 (誘ったのがボクでも……依頼だと、業務?)  ――そこでやっと、ショタはマグロの考えに気付く。  ショタは職員の体に手を載せ、今まで以上の速度で、腰を振る。  職員が慌てた様子で、ショタを見上げた。 「え、ちょっ、ぅあっ! ショタ君! いきなりそんな激しく――あぁぁッ!」  突然ペニスに与えられた、想像を絶する快感に……職員は呆気無く、射精させられる。  ショタは職員の精液をしっかりと受け止めた後、急いでペニスを引き抜き、立ち上がった。 「ごめんなさい! 失礼します!」  ショタは一瞬だけ時計を見やり、衣服を正すのも程々に、会議室から走り出す。  ――一刻も早く、マグロに会いたかった。 (マグロクン……ッ!)  マグロのことだけを考え……マグロと毎晩、会う約束をしている場所へ向かって、走り出す。

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