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愛液に濡れた指が後孔に触れ、ゆっくりと指が入り込んでいく。意識的に水嶋は息を吐き、それを迎え入れた。
「中がきついですね。慣れてない感じがして、嬉しいです」
中をゆっくりと攪拌しつつ、風見が嬉しそうに笑みを浮べる。
長い間、特定の相手がいなかったせいかそこはすっかり萎縮していた。それでも指を増やされ、押し広げられていくうちに圧迫感の中に快楽が混じり始める。
「ああああっ――」
風見が内側に指を折り、中を抉った。強烈な快感に全身が粟立ち、水嶋は悲鳴に近い声を上げる。同時に性器を擦り上げられ、堪らず達してしまう。
「そんなに良かったですか。俺の指」
指の絡めた白濁に舌を這わせ、風見が色っぽく笑んだ。
「か、風見君……」
指が引き抜かれ、損失感に水嶋は縋るような目を向ける。はみ出した風見の性器は大きく聳え立ち、これが自分の中に入ってくるのかと思うと期待に胸が疼く。
「三年待ったんです。責任、取ってもらえますか?」
昂ぶった熱を後孔に宛がわれ、風見が言った。
「ああ、君の……好きにしてくれていい」
言葉の意味を咀嚼する余裕など水嶋にはなかった。すでに欲に溺れ、早く欲しいとそればかりが脳裏を占める。
強い圧迫感が後孔を押し広げ、水嶋は歓喜に打ち震える。心の奥底でずっと風見に抱かれることを望んでいたのかもしれない。そう思わされるぐらいに、彼から与えられる快楽は強かった。
「あっ……はぁっ……ん」
「凄く気持ちいいですよ。水嶋さんの中。想像していたよりずっと」
熱っぽい息を吐き、風見が囁く。ゆったりと腰を動かし、中を抉った。
「好きですよ。水嶋さん」
「僕もだ」
互いに囁きあい、唇を激しく貪る。
中が馴染んでくると風見の抽挿が早まった。シーツを掴み、水嶋は嬌声を上げる。
「っ――水嶋さん」
風見が低く呻くと中で大きく脈打つ。中でじんわりと広がる熱に、抑えきれない興奮が込み上げる。気づかぬうちに二度目の射精をしていた。
荒い息づかいで水嶋は濡れた視界で天井を見つめる。
もう戻れない。それだけはぼんやりとした思考の中で分かった。
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