「亜衣人ーお前初めて就活してきたんだろ。どうだったんだよ成果は」 「もうばっちり！言いたいことは全部言えたっつーか。これでおちても見る目がねえとしか思えねえなー！」 「そういう傲慢なところマジおもしれーわお前！保険業界だなんて真面目なもんに興味ねえと思ってたのに、どういう風の吹き回し？」 「俺はもともと超真面目だっつーの！そろそろ眼鏡買おうかと悩んでるぐらいだね！」 「なあなあ、やっぱ保険の営業員って男が多いん？かわいい子はいねえのか？」 「知らねえ、だって面接しかいってねえし……あ、でもめっちゃ可愛い人いたなぁ」 「おいおい聞き捨てならねえなそりゃ！どんな美人なんだよ！」 「色白で目つきが鋭いけど、顔赤くなって直ぐ俯いちゃう人だった。正直ドタイプ」 「うおー！色白博識照れ屋美女とか亜衣人にはもったいねー！俺が内定をもらう！」 「まだ内定貰ってねえし、来るかはわかんねえだろ……お、噂をすればこの前面接してきた会社から電話かかってきてたわ」 「マジか早く出ろよ！」 「あ、もしもしー山崎でーす……あ、鶴来さんじゃないっすか！先日は楽しかったですありがとうございましたー面接の結果っすか？はい、今ここで教えてくれても大丈夫っすー！……なるほど、これで合法的に鶴来さんと酒が飲めるってことっすね！介抱もちゃんとするんで任せといてくださいよー！これから色々マジでよろしくお願いしますねー鶴来さん！」