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急募、ビッチという誤解を解く方法 2

 そう、俺はレイプされた。強姦だ、強姦。犯罪行為の被害者だ。それなのに雄大にこうして泣きながら責められている。むしろ、慰めてもらいたいところに追い打ちをかけるように雄大に泣かれる。    俺は恋人である以前に雄大の保護者的な気持ちがあるから泣かれるのはつらい。雄大が傷つく姿に俺はすごく悲しくなる。   「でも……でも、ダメなんだ」    泣きながらひとしきり俺を裏切者とか最低のビッチとか言っていた雄大は涙をぬぐって顔を上げる。その姿は男前だが俺の中では五歳ぐらいの雄大が転んで泣いた後に強がっている姿を思い出してかわいいと思ってしまう。雄大の見た目は男前の美形でかわいい要素は性格しかない。それなのに俺はどんな言動でも雄大というだけでかわいいと思う。    俺は立派な雄大バカだ。雄大が好きだ。  そうじゃなければ恋人なんかならない。  一緒に育った相手だから兄弟としか思えないと俺は一度雄大からの告白を断った。  雄大はショックのあまり食べないし寝ないし動かないしでまともじゃなくなった。それもあって最初は根負けしたように付き合い始めたのだが今ではバッチリ肉体関係あるし雄大と別れるなんて考えられない。    集団レイプされようがそれが間接的に雄大が原因だとしても雄大を嫌いになれない。だって雄大はかわいいんだ。身体が大きくなったところで俺を大好きだと訴えるその姿は昔から何一つ変わらない。   「哉太(かなた)を嫌いになれない」    金宮哉太というのが俺の名前。俺の母親と雄大の母親が学生時代に世話になった先輩にあやかった名前らしい。ちなみに二人は女学校の出なので先輩は女性に間違いない。きっとカナとかそういった名前の女性なんだろう。   「淫乱ビッチでチンポ狂いで中出しナマセックス好きでも俺は哉太を嫌いになれないっ」    俺はそんなんじゃないというより先に誰が俺のかわいい雄大にそんな下品な言葉を教えたんだと問いただしたい。  雄大はエッチに興味があっても奥手で二人でゲイビを見るのも途中でグロイとギブアップした男だ。仕方がないので俺がちゃんと見て男同士のセックスの仕方を覚えてエッチした。   「最初エッチした時に慣れたような哉太の態度で気づくべきだった……おれっ」    雄大を怖がらせたり、戸惑わせないために余裕の顔でリードしてやった。世話焼きの血のせいだ。  自分の気持ちよさよりも雄大を優先して騎乗位で動いてやったり雄大のチンコを咥えたりもした。   「俺が、何も知らないから、哉太は、欲求不満だったんだろ!? だから、浮気なんかしてッ!!」    集団レイプを浮気と責められる俺は全人類に同情されても仕方がないぐらいに不憫のかたまりだと思う。  雄大の持っているケータイから「チンポ大好きっ、もっとぉ、ビッチ哉太に種付けしてぇ」とか聞こえても俺は同情されるべきだと思う。というか「哉太のケツマンにおチンポハメハメしてぇぇ」とか「イクイク~! 中に出してぇ!! 中出しがいいのぉ」とか言ってる俺の動画を再生し続けるのはやめてくれ。心が抉られる。    これが合成じゃないのが痛い。    雄大が見て衝撃を受けた映像は間違いなく俺だ。ただ物凄く編集処理がされている。俺が好き好んでエロ漫画みたいなアホ台詞を口にするわけがない。エロ漫画を否定するわけじゃないがキャラ崩壊、人格崩壊はなはだしい。   「正直、哉太がこんな性癖なのはショックだった」 「ちがう、落ち着け」 「でもそれでも哉太を嫌いになれない。こんな俺の親衛隊の奴らを何人も咥えこんで生徒会役員と全員寝たとしても俺は哉太を愛してるんだ」    胸がきゅんとしたが俺が好きで乱交していたビッチみたいな誤解は解きたい。俺はかなり一途に雄大しか興味ないぞ。  レイプされるって時に生徒会役員の会計か誰かがセックスドラッグを尻に入れやがった。直腸での吸収で普通よりも効き目が早くて強かった。それでも俺は負けなかった。雄大を愛しているから他人に抱かれるなんて絶対にイヤだった。    多勢に無勢で抵抗が無意味でも自分から股を開いて受け入れるなんてプライドのないことはしない。   『かなたの、淫乱なアナルにおちんちんくださいっ』    足を開いて腰を少し上げてカメラによく映るようにヒクつく穴と勃起して先走りで濡れたチンコを見せつける俺。  死にたい。

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