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副会長との対面 7

 副会長に俺を脅す意図もなく俺を蔑もうという魂胆もなくクスリのせいで仕方がない、これはお互い様という大義名分で俺を襲った。  襲ったという表現は副会長の主観からすれば正しくない。  副会長にとってアレは合意だったのだ。  それはそうだ。  そう言うように俺は指示されていた。  副会長にチンコを入れられて喜ぶ演技をしないと爪がなくなる。    耳元で囁かれていた言葉は俺への脅しだけじゃなく副会長に事実を悟らせないための小細工だった。  副会長だってずっと部屋にいたわけじゃない。  人数がいたから入れ代わり立ち代わりだった。  俺の中で酷い記憶が傷となってこびりついている。  けれど遡って見て副会長がいたときに大声で酷いことを言われたり、カメラに収める用のエロ台詞を言わされた覚えはないかもしれない。    俺が副会長が指示をしているように見えたのは、片付けなどを小うるさく注意していたからだ。  使い終わったアダルトグッズは洗浄して箱の中に戻すとかそういうことを言っていた気がする。    真実を告げたら副会長はどんな顔をするだろう。  たぶん、まあ、絶望は確定的。  俺に最初から興味や行為があったのなら事の重さも分かるだろう。  初等部の頃の話はあんな言い方で無理矢理、正当化させてはいるが罪悪感を持っている。    それなら今回の件はどうなのか。    普通の神経を持っているなら自分の発言が如何に残酷であったのかも理解できるだろう。  しないなら、そうしていてくれた方が俺は楽だ。  真実を知っても自分は何も悪くないという顔をするならそのほうがちゃんと憎める。  もし、謝ってくるのならそちらの方が耐えがたい。  俺を好き勝手犯したクセに悪人じゃないなんてそれはそれでふざけるなと殴りつけたい。  八つ当たりだとしてもだ。  感情の捌け口を求めて、精神の安定の為もあって俺は行動している。    今回の事態の収拾は俺の動画の削除という物理的なものは元より健全な精神状態を取り戻すという意味もある。  それができなかったら俺にあらゆる意味で未来がない。

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