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雛軋というヤンデレ 1
副会長と別れて俺は人目を避けて歩いていた。
動画を持っている書記と接触する必要がある。
本当に書記が動画を持っているかはともかく双子や小具 が今回の件の中核なのかあるいはたまたま取り込まれていたのか俺は知らないとならない。
集団強姦、今にして思うとおかしな点が数多い。
小具などの親衛隊たちは小柄でかわいかったり美人だ。
媚薬を盛られて身体が熱くなったら副会長はいつも親衛隊を使ってあの部屋で発散していたと言っていた。
つまり、俺を強姦していた中にはいつも受け身に回っている人間が複数いる。
見た目の印象で言えば雛軋だって受け身だろう。
かわいい小動物系男子を差し置いて嫌がらせとはいえ俺を抱いた彼らの頭はおかしい。
集団強姦であって乱交パーティーではなかった。
俺に入れていない奴らは休憩だったり部屋にいなかったり手足や口を使っていた。
俺以外の穴に突っ込もうとしていなかった。
それは今更すごく違和感のあることに思える。
俺へのいやがらせ、雄大と離れるための画策なら俺だけが対象になるのは分かる。
だが、副会長がいるせいで話は変わる。
あくまでも副会長には「いつものセックスデー」だと思わせながら凌辱対象は俺だけ。
俺に挿入していない相手はいないと思ったが、案外ただの見張りや空気の調整役がいたのだろうか。
副会長の主観からすると俺も含めていつもと違うメンバーは書記、小具、雛軋、雄大の親衛隊副隊長、書記の親衛隊長。
通称ヤリ部屋な場所で顔を合わせているらしいのは庶務の双子、会計、会計の親衛隊、副会長の親衛隊。
頻度は少ないが生徒会補佐なども顔を出すことがあるらしい。
雄大が来ることはないので雄大の親衛隊は隊長も副隊長も見ることがない。それなのにあの日にはいたから珍しいと思ったと副会長は言った。
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