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第12話
「も、やだっ! もうだめ! だめ!」
「大丈夫大丈夫」
「やっ! もぉ、くるしっ……! ……んぁっ! あぁっ!」
「ほらぁ、ちゃんと入った」
「ふっ、……うぅ、んぅっ……!」
びくびくと震える身体は拘束されて動けない。
足を大きく開かされて、膝を曲げた状態で固定されてしまっている。
希望の中にはいくつもローターが入って腹は苦しいし、ごつごつと中で擦られて刺激されていた。
「もっと力抜けば入るって」
「アァッ!?」
ライが希望の乳首を挟むクリップ式のローターを指でベシッ、とはじくと、希望の身体がびくりと震えた。
「うぅっ……いたいよぉ、とってぇ……! 変なのつけないでよぉ……!」
希望は目隠しをされていて、どういうものが胸につけられているのかは見えていない。
一つめのローターを入れる時に、ライに「しっかり見てろ」と言われて抵抗したら、「じゃあいいよ」と目隠しをつけられてしまったのだ。
『ほらこれで、見なくても済むぞ』と囁いたライの声は加虐心が疼いてしかたないとでもいうような楽しげな声で、恐ろしかった。
「んぅっ、ぅぅ……!」
「これ全部スイッチ入れたらどうなるんだろうなー」
「え?!」
希望が驚いていると、ライが笑う気配がした。
「どう思う?」
「い、いやっ……んんっ!」
強く挟まれてじんじんと痺れる胸やおもちゃをいくつも入れられた秘壺をゆっくり撫でられる。
ここも、ここも、と囁きながら一つ一つ丹念に触れられて、嫌でもすべてが振動するところを想像させられ、希望は震えた。
「やっ、あっ、ぅんっ……!」
「じわじわ強くする? それとも、一気に一番強くする?」
「やっやだっ! やめて!」
「えー? どうしよっかなー」
「んっ、ふぅっ……ぁっ、ぅうっ……!」
いつもは冷たく低く響くライの声が、やたらと楽しそうに弾んでいる。
それが怖いしむかつくのに、ライの手が身体を弄ぶものだから、希望は必死に声を上げないようにしていた。
「らっ、ライさんっ……! やめっ、あっ! んっ……! やめてってばぁ……!」
「じゃあゲームしよう」
「んっ……! ゲ、ゲーム……?」
希望の身体を気まぐれに触れて弄んでいた手が離れて、希望はほっとする。
けれど、ライの手はすぐに希望の頬をゆっくりと優しく撫でた。
目隠し越しの僅かな光が影に覆われて、ライが覗き込んでいるのだとわかる。
「俺がクイズ出すから、正解できたらぜんぶ外してやってもいいよ」
「ほ、ほんと?」
「ほんと」
「手と足のも? 目隠しも?」
希望がガチャガチャと足と手を動かして、拘束具を主張すると、希望の頭をライが優しく撫でる。
「いいよ。でも、正解できたらな」
「う、うんっ!」
「頑張れ」
「がんばる!」
ライが、はっ、と笑って、希望の頬にキスをして、少し離れた。
「ここの、中のおもちゃ」
「んっ、んんっ!」
ライがいくつも玩具を銜え込んだままの蕾をぐにぐにと押す。中でぐちぐちと玩具が蠢いて、いろんなところを刺激され、希望の身体は震えた。
それでもぎゅうっと唇を結んで、耐える。
「ここに今入ってる玩具の数」
「よ、四個! 四個!」
「ん? ああ、ちゃんと数えてたんだ。えらいえらい」
「やぁっ!? ぁぁん!」
ライが希望の頭を撫でながら、反対の手でぐりぐりと玩具を押し込むので、希望がびくっと震えて仰け反った。
「はっはやくとって!」
「なんで?」
「え?」
「まだクイズ出してねぇから」
「えっ、ええっ!? だ、だって」
「クイズ、出してねぇだろ。なぁ」
「あっ……う、うん……」
楽しげで優しい声から鋭く冷たく威圧的な声が降り注いで、希望はきゅうっと小さくなった。
急に怒らないでほしい、びっくりしちゃう、とふるふる震える。
「で、ここ、四つ入ってるけど」
「う、うん……!」
ライの声がまた柔らかく戻って、希望はほっとする。
ぐにぐに、と中を刺激される度に、びく、びく、と身体が震えたが、それでもなんとかライの声に集中した。
「三つ目に入れたおもちゃの……」
「三つ目の……?」
「色は何色?」
「色……? ……いろ!?」
希望は思わずライの声がする方に顔を向けた。
希望の反応に、ライがくくっ、と喉の奥で笑っているのが見えなくてもわかる。
「そう、色」
「色って!! め、目隠しされてんだからわかるわけ」
「はい、五、四、三」
「まっ! まって! まって!!」
「二、一」
「やっ、やめっ……! アァッ?! ぁあああんっ!!」
「ははは、かわいいかわいい」
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