笑顔のまま、財前が俺の萎えてしまっていたそこにローションを垂らし、上下に扱く。 　ぐちゅぐちゅと音を立てて与えられる刺激に、俺の中心はすぐに熱を取り戻した。 　中心部にかけられたローションが重力に従って伝い落ち、尻穴に付着する。ごくりと喉が鳴った。 　財前の手は扱いたまま止まらない。その気持ちよさに身を任せるように俺は目を固く閉じた。 「高倉様は自慰の時、ここも使っていますね？」 　あと少しで果ててしまいそうだったのに、急に財前は手を止めて、俺の尻の窄まりをツンとつつく。 「なん、で……」 「先ほどからヒクヒクと物欲しそうにしていましたので」 「あ……っ?!」 　円を描くように窄まりをくすぐられると、にちゅっと水音を立てて財前の指が入り込んできた。 「ほら、私の指が簡単に飲み込まれていく」 　財前の人差し指の第一関節がちゅぽ、ちゅぽ、と出たり入ったりを繰り返す。 「いつもどんなものでここを慰めているんですか？」 「ひっ、細い、アナルパールですっ！」 「細いって？　どれくらい？」 「自分の、小指くらい……イイッ！」 　思わず目を見開いた。俺の中に、財前の人差し指が全て埋まっている。 「本当に？　でも私の人差し指は簡単に入りましたよ」 　体内で財前の指が動いている。ずるりと引き抜かれ、また入る。その感覚がたまらなく気持ちいい。 「あう、んんんっ、あ……」 「甘い声。初めてですからね。優しくしてあげますよ」 　指が中から完全に引き抜かれ、もっとされたいと思ってしまう。 「次は、こちらですね」 　財前が俺にピンク色のディルドを見せた。成人男性の勃起したそれよりは小さいものの、そんなのが自分の尻の穴に入るとは思えない。 「やめっ、やめろ！　そんな太いの、無理だ！」 「大丈夫ですよ」 「でも本当に細いのしか、入れたことないんです」 　ピンク色のディルドにローションを垂らす財前にそう懇願する。 「言いましたよね。あなたに拒否権はないんですよ」 　ドクリと胸が跳ねた。 　泣いて許しを請うても、許されるどころか、もっと酷く、責められる。 　ローションを纏ったディルドがさっきまで財前の指が入っていたところにピタリと密着した。 「こういうことが、されたかったんでしょう？」 「あ……ひっひぃ!!」 「ほら目を開けて。入ってくトコ、ちゃんと見てください」 　思わず目を瞑った俺に財前が言った。 「ング、あっああっ！」 「ああ、すごい。まるで女の子みたいにずっぽり入ってますよ？　いやらしい体だ」 「おんな、のこ？」 「そうですよ。かわいい」 　汗で額に張り付いた俺の前髪を財前はかき上げる。 　そのままディルドをピストンしながら俺の硬くなり、先端から先走りが垂れているそれを上下に扱く。 「あっ！　や、出る……出ますから！」 「ほら、イキなさい。ケツの孔を掻き回されながら、はしたなく」 「んっんぅ～～！　い、く……あ、イクっ！」 　先端からドクリと白濁が勢いよく溢れ出し、それが自分の腹や胸に付着する。 　財前がディルドを押し込んでいた手を離すと、ディルドは俺の中からにゅるりと出ていき、ポトリとシーツの上に落ちた。